銘柄とは?証券会社や投資信託との関係は?

銘柄とは?証券会社や投資信託との関係は?|リビングコーポレーション

 

投資を始める場合にまず知っておきたいのが、銘柄に関する知識です。銘柄に詳しくなれば、効率的な投資もしやすくなります。ここでは、投資に興味のある人のために投資の銘柄について詳しく紹介するので、投資を始める際の参考にしてください。

 

投資の世界における銘柄とはどのようなものか?

 

投資をする場合に重要なポイントの一つとなるのが、どの銘柄に投資をするのかということです。投資用語における銘柄とは、一般的な意味で使用されている銘柄とは若干内容が異なっています。

 

銘柄という言葉が一般的に使用される場合には、商品の名称や商標などのことを意味することが多いです。特に品質が高い商品のことを指して銘柄と呼ぶことが多くなっています。銘柄という言葉がよく使われている分野の一つが食品で、お米などは特に銘柄という言葉で商品の分類がされることが多いです。

 

ササニシキやコシヒカリなどお米の種類がそのまま銘柄として使用されることもあれば、魚沼産のコシヒカリなど、特定の産地で収穫されたお米のことを指して銘柄と呼ぶこともあります。食品を投資の対象にすることも可能ですが、多額の資金を必要とすることも珍しくないため、一般の投資家にはあまり向いていない方法です。

 

それに対して投資の世界で銘柄という言葉が使われる場合には、証券取引所で売買されている株式のことを意味するのが一般的です。

 

一般の投資家は契約している証券会社を通して各銘柄の株式を購入しますが、どの銘柄を指定して購入するかによっても、利益の獲得しやすさが変化することが多いです。一つの銘柄だけを購入して投資する方法や、複数の銘柄の株式をまとめて購入する方法があります。

 

株式売買の世界における銘柄とは?

 

株式売買の世界において銘柄という言葉は、さまざまな場面で使用されています。信用取引銘柄という言葉が使用されることもありますが、これは信用取引ができる株式という意味です。

 

信用取引銘柄と一般の銘柄の違いは、株式を購入した際に支払う代金の支払い方法です。一般の銘柄の場合には、株式の代金を支払った場合に株式の所有権を得ることができますが、信用取引銘柄として購入した株式の場合には、代金を支払う前に株式を取得することが可能です。

 

購入した代金をいつまで支払えば良いかは、契約している証券会社との契約内容によっても異なっていて、契約の条件によっては支払いの期限を設定しないことも可能です。手元の資金が一時的に不足している場合にも株式投資をしやすいのが、信用取引銘柄を購入するメリットです。

 

株式市場においては規制銘柄という言葉が使用されることもありますが、これは信用取引をおこなう場合に、一定の制限が課せられる株式に使用されている言葉です。信用取引によって多額の株式が売買されると、株式の売買に悪い影響が発生する場合もあるため、何らかの制限がかけられることがあります。

 

規制銘柄に指定された株式は信用取引による売買がしにくくなりますが、規制の方法はそれぞれのケースごとに異なります。新しい顧客からの信用取引を一時的に中断することで、規制をする方法もあります。

 

証券取引における銘柄の意味

 

証券取引の世界において使用されている銘柄にも、独自の意味があります。証券取引とは証券を市場で売買することですが、この場合の証券とは、株式と債券を両方含めた言葉です。

 

株式の売買における銘柄の意味は多くの人に知られていますが、一般の人にあまり知られていないのは、債券を売買するときに使用されている銘柄という言葉の意味です。

 

債券を売買するときに銘柄という言葉が使用される場合には、株式の銘柄とは若干異なった意味があり、同じ会社が発行した債権であっても、発行した日付が異なっている場合には、全く別の銘柄として扱われています。

 

そのため投資家は、特定の日に発行された銘柄を購入して、債券への投資をすることも可能です。同じ企業が何回も別の日に債券を発行している場合には、発行された回数だけ銘柄の数も増加していきます。

 

銘柄は証券そのものを指すことが多いですが、特定の種類の証券を一まとめにする時に使用されることもあります。こうした使われ方の代表的なものが優良銘柄という言葉で、この場合には特定の株式を意味するために銘柄という言葉は使われていません。

 

価格が上昇する可能性が高いおすすめの株式という意味で銘柄という言葉が使われていて、優良銘柄としてプロの投資家などからも推薦されている株式は、購入する人が急増することもよくあります。

 

証券を発行している会社と銘柄の関係

 

証券を発行している会社と銘柄という言葉にも、密接な関係があります。株式売買において使用されている銘柄は、株式を発行している企業の名称が、そのまま使用されているのが一般的です。A株式会社の株式を市場で購入したい場合には、「A株式会社」という銘柄を指定して購入することになります。

 

なお同じ企業が発行している株式であっても、種類によって異なる銘柄が使用されることがあります。企業が増資をしたことで新しい株式が発行されることもありますが、この場合新しく発行される株式のことを新株と呼んでいます。

 

その一方で増資以前に発行されていた株式のことを旧株と呼ぶことがありますが、同じ会社の株式であっても、これらの株式は別の銘柄として扱われることになります。

 

新株と旧株を別々の銘柄により分類することにより、投資家も投資にとって最適な株式を購入できるメリットがあり、新株か旧株のいずれかの銘柄を指定して取引をすることで、利益を獲得しやすくなる場合もあります。

 

なお、株式投資の場合には、取り扱われている場所によっても銘柄が区分されることがあり、その際の基準となっているのが、東京証券取引所の一部と二部の違いです。東証一部で売買されている株式のことを一部上場銘柄と呼んでいて、一部銘柄に分類されている株式は日本を代表するような大企業が多いのが特徴です。東証二部で取引されている株式は、二部銘柄と呼ばれています。

 

投資信託と銘柄の関係

 

証券取引所で売買されている商品は銘柄としてそれぞれの種類ごとに区別されていますが、 投資信託も種類ごとに別の銘柄として区別されています。投資信託と一般株式は同じように証券取引所で売買されている商品であっても、その内容に大きな違いがあります。

 

株式はそれを購入して所有することにより、発行した企業から各事業年度ごとに、株式の割合に応じた配当を受けることができる有価証券です。それに対して投資信託とは、投資信託をおこなう企業が一般の投資家から小口の資金を集めて、投資のための資金にする方法です。

 

投資信託を販売することにより信託会社が得た資金は、株式などの有価証券を購入するために使用されます。金や銀などが投資の対象になることもありますが、投資によって信託会社が利益を獲得した場合には、投資信託を購入した投資家に利益の一部が分配されます。

 

そのため、一定期間ごとに配当を受けられるという点においては、一般の株式銘柄を購入することも、投資信託の銘柄を購入することも、大きな差はありません。

 

しかし、投資信託の銘柄は、投資を手段として利益の獲得を目指しているので、長期間にわたって安定した分配金を受けられるかどうかはわかりにくい部分もあります。なお、投資信託は同じ信託会社が発行している商品であっても、別の種類の商品である場合には、銘柄も別のものになります。

 

投資をするために欠かせない銘柄の知識

 

投資の世界において使われている銘柄という言葉の意味について詳しく紹介してきましたが、銘柄を厳選して投資をすることで、利益も獲得しやすくなります。優良銘柄などは多くの投資家の注目されている人気の高い有価証券ですが、何を優良銘柄と判断するかは、投資家や証券会社によっても異なっています。