株式投資をしたいときになかなか時間を取れなくて困ることはよくあります。その際に考えてみると良いのが株自動売買です。
株自動売買とはどのような方法なのでしょうか。この記事では株自動売買の概要と使い方を概説します。 株式投資をしたいときになかなか時間を取れなくて困ることはよくあります。
その際に考えてみると良いのが株自動売買です。株自動売買とはどのような方法なのでしょうか。この記事では株自動売買の概要と使い方を概説します。
まずは、株の基礎知識から身に着けたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。株初心者に向けて、株式取引に関する基礎知識を解説します。
関連記事>>初めての株式投資!始める前に必要な準備とは?
株自動売買とは
株自動売買とは株式の売買注文を自動的に出す方法です。株式投資のやり方としてデイトレードやスイングトレードは人気があります。
しかし、株式の売買をするためには証券取引所が開いていて、証券会社を通じて売買の注文を出せるタイミングであることが必要です。
そのため、平日の昼間に十分な時間を確保し、チャートを分析しながら売買注文を出せる人でないとデイトレードやスイングトレードをすることはできません。この問題を解決する方法の一つとして活用可能なのが自動売買です。
株自動売買は予め買い注文や売り注文を出す条件、注文を出す銘柄や金額などを決めておくことで、自動的に売買するシステムを運用する方法です。ある銘柄がいくら以下になったら買い注文を出し、いくら以上になったら売り注文を出すといった形で条件を定めておくことになります。
するとシステム上で株価が確認され、条件を満たしたときに速やかに注文が出されるという仕組みです。条件を決めて、いつからいつまでその条件で運用するかを設定できるシステムもあり、運用期間も考慮した自動売買も実現できます。
一般的にはサラリーマンや公務員などが株式取引をしやすくするためのシステムとして用いられています。
しかし、デイトレードやスイングトレードをしているプロ投資家も自分で取引するよりもタイムリーに注文を出せることから、活用しているケースが増えてきているのが現状です。
また株をAIで自動に行うシステムが注目を集めています。AIのサポートを受けながら、株式投資を行う仕組みについては、以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事>>株取引をAIに任せて大丈夫?
株自動売買にはプログラムが必要
株自動売買をするためには準備が必要で、基本的には専用のプログラムを用意して条件を確定することが求められます。証券取引所での株式の売買は直接行うことはできず、証券会社を通さなければならないのが原則です。
そのため、証券会社が公認しているシステムを使うか、証券会社に注文を出せるプログラムを使用しなければなりません。株自動売買に使えるプログラムには様々なものがありますが、基本的には証券会社側が対応していないプログラムを使うとトラブルが起こりやすいので注意が必要です。
プログラムを用意することができたら、その仕様に基づいて条件を設定することになります。操作方法などはプログラムによって違いますが、条件設定の仕方は基本的に同じです。株価がいくらになったときにいくらの取引をするかを決めるのが基本です。
高度なプログラムの場合には株価だけでなく、インジケーターを指標として条件を定めることもできます。テクニカル分析で用いられている様々な指標を組み合わせて、全ての条件を満たしたときにだけ売買をするという形を作れます。
普段からテクニカル分析をしている人の場合には株価で判断するよりも、タイムリーな売買条件を策定できるでしょう。使用できるインジケーターもプログラムによって異なるので、自分が使いたいものを全て盛り込んでいるものを選ぶのが大切です。
プログラムを活用したAI投資という、人工知能を活用した自動投資の方法があります。以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事>>AI投資とは何か?仕組みと活用方法を徹底解説!
株自動売買ソフトの手に入れ方
株自動売買のプログラムを動かすためにはソフトを手に入れるのが単純な方法です。株自動売買ソフトは無料で利用できるものが多いですが、中には有料のものもあります。
また、株自動売買ソフトで使えるプログラムについては有料のものを公開しているケースもあり、ソフトによってはプログラムをダウンロード可能なプラットフォームが運営されていることもあります。
一般的に株自動売買ソフトを手に入れるには、ソフトの開発者のページからダウンロードすると手に入れることが可能です。ダウンロード型ではなく、オンラインで利用できるシステムになっていることもあります。
ウェブ上で利用できるソフトの場合にはアクセスする端末が違っても問題ないため、パソコンとスマートフォンからアクセスして必要時にすぐに条件を変更できるでしょう。
スマートフォンに対応しているシステムも増えてきていることから、出先でも取引したい人や、パソコンを使うのがあまり得意ではない人は検討してみるのが大切です。
また、スマートフォンやタブレットでも利用できるアプリも開発されています。パソコンでは自動売買をしない人にとっては特に使いやすいので、株自動売買アプリの利用も合わせて検討してみましょう。アプリはOSごとのストアからダウンロードできる場合もありますが、個別にサイトでダウンロード可能にしていることもよくあります。
株自動売買ソフトは自作も可能
株自動売買のソフトやアプリはダウンロードしたり、ウェブ上のシステムを利用したりすることもできますが、必ずしも自分にとって使いやすいものだとは限りません。搭載されていないインジケーターを条件に盛り込みたい、売買の柔軟性をもっと高くしたいといった要求が生まれる場合もあります。
このような際には株自動売買ソフトを自作することも可能です。株自動売買ソフトの中にはオープンソースソフトウェアになっていて、ソースコードが公開されている場合もあります。自己責任でソースコードを改変して使うことになりますが、プログラミングの知識を十分に持っている人なら自作も検討してみましょう。
もちろん、プログラミングスキルが十分にある人なら一から株自動売買ソフトを自作することもできます。ただ、自作のソフトを使うときには、証券会社への注文が正しく受け付けられることを確認することが大切です。
証券会社ではインターネット注文ができるのが通例になっていますが、不正アクセスなどによって意図しない注文が起こらないようにセキュリティを強化しています。
そのため、株自動売買ソフトを通じて出した注文が不正アクセスと認識されてしまう場合があります。その問題が生じないようにするためには自分のアカウントを通した注文だとわかるようにプログラムを組むことが必要です。
株自動売買システムは楽天証券やSBI証券で気軽に使える
株自動売買を活用したいと思ったときには証券会社で公認しているシステムを使うのが合理的です。ネット証券を中心として株自動売買を公認しているところがいくつかあります。証券会社としては株自動売買システムを使って、個人が納得して投資活動をするのなら奨励したいと考えるのはもっともなことでしょう。
ネット証券として人気がある楽天証券やSBI証券では、自社の口座で利用可能な株自動売買システムを紹介しています。セキュリティを重視しつつ、条件設定をしやすいユーザーフレンドリーなシステムが選ばれているため、利用経験がない人でも比較的安心して使えるのがメリットです。
例えば、楽天証券ではマーケットスピードIIというシステムで、アルゴ注文という形で株自動売買ができるようになっています。アイスバーグ注文、スナイパー注文、リザーブ注文などといった形で様々な注文形式が作られているため、目的に沿った注文条件を策定しやすいのが特徴です。
SBI証券でも日経225に特化した自動売買システムとして知られるオートレ225を利用できます。SBI証券ではシステムトレードツールと呼ばれていますが、株自動売買システムのことを意味しています。条件を定めて自動的に売買の注文を出せるシステムなので、自動売買に興味を持っているなら利用してみましょう。
スマホアプリをはじめ株の買い方に関しては以下の記事を参考にしてみてください。株を購入することに焦点を当てて、株の買い方や注文方法などを解説しています。
関連記事>>株の買い方は何種類?簡単な方法とは?
株自動売買の活用を検討しよう
株自動売買は株式投資をしたいけれど、市場取引が可能な時間帯に忙しい人にとって魅力的な方法です。基本的なプログラムの仕方を理解すれば証券会社公認で行うこともできるので、自動売買の利用を前向きに検討してみましょう。