投資を始めた人のなかには、海外ETFに挑戦してみようという人もいるかも知れません。少額から購入ができるため、リスクも少なく、初心者でも挑戦しやすいといわれています。今回は海外ETFの詳細について説明していきます。
- 海外ETFは初心者が挑戦しやすい海外投資信託
- 海外ETFで積立を行う時のメリットとデメリット
- 海外ETFを選ぶ時は手数料にも注目をしよう!
- 海外ETFのおすすめ銘柄
- 海外EFTの証券会社は取り扱っている数で選ぼう!
- 海外EFTで上場投資信託への投資を始めてみよう!
海外ETFは初心者が挑戦しやすい海外投資信託
海外ETFとは、海外の市場に上場している投資信託のことをいいます。投資先は米国の他に、中国、韓国、ASEAN、BRICsと様々な市場の上場信託銘柄が選べます。海外ETFには、ナスダックやNYダウ工業株平均30種、S&P500といった「市場連動型」や原指標の変動率に合わせて運用する「レバレッジ型」や「インバース型」があります。
ITや原油とテーマを決めて投資を行う「テーマ型」の商品も選べます。投資信託のなかでも、信託商品が選びやすいといわれます。裏付け資産がある上場信託のみと取引を行うため、企業の経営悪化などのリスクを受けにくい投資方法の一つです。投資家にとってはメリットが多い投資方法になっています。
海外ETFの場合、一つの銘柄を購入すると複数への投資ができるので、リスクを分散することが可能です。銘柄の選び方によっては、少額から投資を行えます。また、手数料がほとんどかからない銘柄もあるため、保有するコストをあまりかけずに済みます。
長期保有にも向いている投資方法です。海外の株式市場が営業中であれば売買可能で、売り時、買い時のタイミングも逃しません。海外ETFは、このような要素から投資信託と株式のよい所取りをしている投資方法ともいわれます。
リスクが少なめで長期保有や運用しやすいため、海外銘柄初心者や投資経験が浅い人でも挑戦しやすい投資方法になっています。
海外ETFで積立を行う時のメリットとデメリット
投資信託のなかには毎月決まった額の積立を行う「投信積立」という方法があります。設定金額を決めると口座から引き落としが行われます。少ない金額での設定ができるだけでなく、買付のタイミングがわからないという時にも最適な方法です。
海外ETFのように海外の市場と取引を行う時は、時間帯が違うので注文できないという人もいるでしょう。そんな時も投信積立であれば、決められた日に買い付けができるので運用がしやすいといえます。
投信積立を行うことで、買付における手間を省くことができるので時間の節約にもなります。なかには、NISAの口座を活用して運用することができる銘柄もあります。
投信積立は、海外ETFでの投資運用を行なう際に打ってつけの方法といえますが、注意も必要です。投信積立を行える銘柄はあまり多くなく、種類が限定されます。NISAの口座を活用できる所も決して多いとはいえません。
ただ、米国銘柄を中心に投信積立に対応している証券会社もあり、NISAの口座を使って取引が行える所も出ています。このような所を選べば、時差を気にせずに海外への投資が行えます。
海外ETFは、一つの銘柄を購入すれば、複数の信託と同時に取引をしていることになります。海外ETFの投資を検討中の人でも、米国銘柄を中心に買付を行いたいというのであれば、投信積立を行って運用を行うというのもおすすめです。
海外ETFを選ぶ時は手数料にも注目をしよう!
投資信託は、少額から投資ができ、保有コストもかからないといわれています。投資の場合、購入時だけでなく株式や信託を保有する際に手数料が発生します。解約時にも同様に手数料がかかるため、予定外のコストが必要になります。
海外ETFの運用も、手数料の金額が高額だと利益を出したとしてもお得感は感じられないかもしれません。海外ETFを始める時は、手数料のなかでも大きなウェイトを占める信託報酬や購入手数料に注目をしましょう。
信託報酬の金額が少ない方が、信託を保有した時の手数料が安くなります。証券会社によっては、取引額に応じて手数料の金額が異なる所もあるので、予算や目的に合った所を選ぶようにしましょう。
海外ETFを扱っている証券会社は国内では10の会社があります。対面型で取引を行う大手証券会社の他に、インターネット型の証券会社でも海外ETFの注文ができます。インターネット型の証券会社は、購入手数料が無料という所もあります。
比較的に手数料が安い所も多いため、コストをかけずに取引を行うという点ではメリットがあります。商品数は証券会社によって、米国株のみの所もあれば、海外銘柄の種類が多い所もあるので、取り扱い銘柄の内容も重視した方が良いでしょう。
取引方法も対面やネット上だけでなくスマホアプリが使える所もあるので、利便性も考慮することが大切です。
海外ETFのおすすめ銘柄
海外ETFは、米国、中国、ASEAN、BRICsとあり、新興国の銘柄も注文することができます。海外ETFの銘柄を選ぶ時は、買付金額や分配金、信託報酬の他に、連動する指数にも注目をしましょう。
「つみたてNISAの口座を活用」や「大きなリターンの希望」「投信積立を行う」というように投資の目的に合わせて選ぶというのも、海外ETFを選ぶポイントとなります。コストを重視して投資を行うのであれば、これらの条件は外せません。海外ETFの銘柄を選ぶ時は、運用方針をしっかり決めた上で取引を行うようにしましょう。
米国のS&P500に連動している「上場インデックスファンド米国株式」は、配当が良く、信託報酬が低いという点で運用しやすい海外ETFの投資信託になります。つみたてNISAの対象にもなっているので、コスパ重視で投資を行いたい人におすすめです。
債券投資に興味がある人におすすめの海外ETFが「上場インデックスファンド海外新興国株式(MSCIエマージング)」です。新興国の公社債を中心に運用を行います。利益が安定しており、リスクが少ないという点では、海外ETFのメリットを受けやすい銘柄ともいえます。「NEXTFUNDS 外国REIT・S&P先進国REIT指数(除く日本・為替ヘッジなし)連動型上場投信」は、海外不動産投資ができるタイプの投資信託です。リターンが大きいので、利益重視で投資をしたいという人に向いています。
海外EFTの証券会社は取り扱っている数で選ぼう!
海外etfの商品を注文するには、証券会社に口座を開設しないと取引が行えません。証券会社は店舗型とインターネット型があり、会社ごとに特色があります。多くの証券会社が、口座開設はインターネットで行うことができ、会社によっては翌営業日には取引を開始することが可能です。
海外etfは、株式、債券不動産と様々な種類の投資信託があるので、投資の目的に合わせて銘柄を選べます。ただし、証券会社によって取扱数にバラツキがあるので、銘柄の種類の数で決めるようにしましょう。
まず、海外etfの取扱数が多い証券会社が「楽天証券」です。楽天カードを持っている人なら「楽天ポイント」での支払いもできます。取り扱っているのは、米国、香港、シンガポールの市場に上場している投資信託で、市場連動型の他に、エネルギー、金といったテーマ型の商品もあります。
「SBI証券」は、S&P500などの米国市場に上場する海外etfを中心に取引が行えます。「米国株式・ETF定期買付サービス」も行っており、NISA口座での運用もできます。投信積立を検討している人にもおすすめの証券会社です。
「マネックス証券」は、定期的に海外etfキャンペーンも行っており、手数料のキャッシュバックが受けられます。米国と香港の市場に上場している投資信託を扱っており、新興国の銘柄も購入できます。リターンを重視で運用したい人向きです。
海外EFTで上場投資信託への投資を始めてみよう!
海外etfは、売買するタイミング次第でリターンも得られる投資信託です。低リスクでありながら、利益も重視して運用ができます。米国や香港の市場に上場している銘柄に投資をしたい人は、海外etfでの運用に挑戦してみましょう。