外資投資の種類や特徴、おすすめの外貨投資をご紹介

外貨投資

外貨投資はリスクが高いから避けようという人もいる一方で、大きな利益を得られる可能性があるから外貨投資が良いという人もいます。この記事では外貨投資の種類ややり方を詳しく紹介するので、投資方法を選ぶのに活用して下さい。

 

 

外貨投資とは

 

外貨投資とは何かをまずは詳しく確認しておきましょう。外貨投資とは広い意味では投資に日本円以外の法定通貨を利用する方法を指します。狭い意味では外貨取引のみを指し、日本円でアメリカドルやオーストラリアドル、ユーロや中国元などを購入したり、逆にこのような外貨で日本円を買ったりすることで資産形成をすることを意味します。

 

外貨投資によって資産形成が可能なのは、法定通貨の価値が常に変動しているからです。通貨は外国為替市場で取引がおこなわれていて、通貨同士の交換のときに使用する為替レートが時々刻々と更新されています。為替レートが良いときに売買をすることによって利益を生み出せるというのが基本的な考え方です。

 

例えば、日本円とアメリカドルについて考えたときには、円高ドル安のときに日本円でアメリカドルを買います。そして、円安ドル高になったときにアメリカドルで日本円を買い戻せば利益を得ることが可能です。

 

より具体的にすると、1ドルが100円のときに1万ドルを100万円で購入し、1ドルが110円の円安になったところで日本円を買い戻すと110万円になります。このような形で外貨の交換をすると資産を増やすことが可能です。

 

必ずしも日本円を使用する必要はなく、アメリカドルとオーストラリアドルなどといった形での交換をして価値を上げていくこともできます。

 

外貨投資の種類と特徴

 

外貨投資は狭い意味では外貨の直接売買によって利益を得る方法を意味しますが、広い意味では様々な投資商品を組み合わせてより大きな資産形成を進める方法を指します。広義での外貨投資の種類としては、外貨預金、海外債券、外国株式投資、外国投資信託が代表的です。

 

最もわかりやすいのは外貨預金でしょう。外貨取引をして価値の高い通貨を手に入れた後、現金としてそのまま持っているのでは資金はそれ以上増えません。買い戻したり、より価値の高い通貨を買ったりするまでの間は外貨預金にしておくのが合理的です。

 

主に後進国では高金利のことがあるため、外貨預金にしておくだけでもかなりの利益になることもあります。

 

海外国債は各国が発行している債券を売買することによって利益を得る方法です。円建てで買えるものもありますが、外貨建てで取引可能な債権も多数あります。外貨建てなら為替レートの変動を利用することができます。

 

外国株式投資も円建てと外貨建てがあり、外貨建てで取引をすれば為替レートも考慮した投資を進めることが可能です。外国投資信託についても同様で、外貨建ての投資信託を運用することで外貨投資になります。

 

概して外貨建ての方が利回りが良いことが多いため、円建てに限って投資をするよりも速やかな資産形成をおこなえる可能性を高められるのがメリットです。

 

外貨投資の一般的なやり方

 

外貨投資のやり方は投資商品によって異なりますが、共通しているところに着目するととてもシンプルです。外貨投資では外貨を購入して取引をした上で、最終的には外貨を日本円に戻して利益を確定する流れになります。

 

この流れは外貨預金でも海外国債でも外国株式投資でも違いはありません。外貨を保有したいという場合にはこの限りではありませんが、ここでは簡単な理解をするために日本円での利益を目指す例で一般的なやり方を解説します。

 

まず、為替レートに着目したときに今後、円安になる可能性がある通貨を探します。そして、その通貨を日本円で交換して入手して、その通貨建てで預金や投資をします。預金をしている間は利子収入があり、投資によって運用していれば利子や分配金などによって利益を得ることが可能です。

 

その後、予想通りに円安になったタイミングで日本円を買い戻すというのが外貨投資の流れです。予想通りに円安にならなかった場合には外貨を保有し続けてチャンスを待つこともできますが、外貨での預金や投資による利益が為替変動による損失よりも大きくなっているなら日本円を買い戻して利益を確定させる方法も選べます。

 

どちらが好ましいかは適宜判断する必要がありますが、外貨の運用実績が良ければそれだけでも十分な利益を見込めるのは外貨投資の魅力でしょう。

 

外貨投資として人気が高いfxの特徴

 

外貨投資の中でも高い人気があるのがFXです。FXはForeign Exchangeの略称で、直訳すると外貨取引になります。ただ、FXはただ外貨を売買する取引ではなく、証拠金取引になっているのが特徴です。

 

証拠金取引とは、証拠金として証券会社に資金を預託しておき、その金額よりも大きな資金を実質的に運用できる取引方法です。

 

例えば、1万円の資金を証拠金としたときには、国内FXでは最大で20万円の資金として取引をすることができます。少額の資金しかなかったとしても、大きな資金として取り扱ってもらえるので資産形成をしやすいのが証拠金取引のメリットです。ただ、証拠金取引は損失も同じように増大してしまうので注意しなければなりません。

 

FXは証拠金取引によって外貨の売買をする投資です。買い注文を出して外貨を購入して買いポジションを取り、レートが良くなったところで売り注文を出して利益を確定するというやり方で資産を増やしていくことができます。

 

外貨を保有している間はその外貨の金利が適用されるので、外貨預金も兼ねている性質があるのもメリットです。そのため、短期取引によって為替レートの差による利益を得ることも、長期取引で金利による利益を獲得することもできます。

 

レバレッジをかけて大きな資金を動かせるだけでなく、様々な投資スタイルを選べることからFXは外貨投資の中でも人気が高くなっています。

 

おすすめの外貨投資

 

外貨投資に興味を持った人は結局どの投資を選んだら良いかで迷ってしまうでしょう。基本的には為替レートに着目して取引をすることになりますが、外貨として保有している間にどのような運用をするかが投資商品によって異なります。おすすめの外貨投資として挙げられるのは外貨預金、FX、外貨投資信託の三つです。

 

為替レートにだけ着目したいという人には外貨預金かFXがおすすめです。外貨建てでの投資運用をしないのがこの二つの外貨投資の特徴だからです。外貨預金とFXで悩んだときには、外貨の必要性と使える資産の金額から考えてみると良いでしょう。

 

FXでは証拠金取引をするだけなので、外貨を実際に手に入れているわけではありません。もしこれから外貨を使う可能性が高いのなら、外貨を直接売買して外貨預金にした方が便利です。しかし、FXならレバレッジをかけて投資できるので、少額資金しかないときでも大きな資産形成を目指せます。

 

一方、外貨を保有している間は運用したいと思うなら外貨投資信託がおすすめです。株式投資や債券も選ぶことができますが、株式投資をするには海外企業の情報を十分に手に入れなければなりません。

 

海外企業の情報は英語か現地の言語でなければ取得するのが難しいので、投資先を選ぶのが難しくなりがちです。海外債権なら国の安定性を考えるだけでも問題はありませんが、現地の金融政策を正しく理解する必要があるのでリスクが高い問題があります。投資信託は分散投資で安全性が高いのでおすすめできます。

 

外貨投資はどの種類を選んだとしても基本的には為替レートに基づいて通貨の交換をする投資方法です。日本円を中心とする為替レートに興味がある人にとっては利益を得やすく、やりがいもある投資なので検討してみましょう。