株入門するには本、セミナー、何が必要?

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株式投資に興味を持った段階の人には、株式入門書や株式入門講座のように勉強のための手段がたくさんあります。まずは学んでから投資を始めるべきなのは確かですが、どのくらい勉強してから実践を開始したら良いのでしょうか。

 

株式投資に興味を持った段階の人には、株式入門書や株式入門講座のように勉強のための手段がたくさんあります。まずは学んでから投資を始めるべきなのは確かですが、どのくらい勉強してから実践を開始したら良いのでしょうか。

 

株式入門段階のときに重要なポイント

株式入門段階の人が投資を始めようとするときには不安が生まれがちです。一度も株式投資をしたことがないときに自分で銘柄を選んで資金を投入すると、今日値下がりするかもしれない、明日は急落を起こすかもしれないと心配になってチャートを見る日々になる場合も多いでしょう。


少し値上がりを起こしたけれど、すぐにまた下がってしまうかもしれないから利益確定をすべきかと悩む場合も多々あります。逆に値下がりをしたときには損切りをした方が良いのかどうかで頭を抱えるでしょう。


株式入門者はこのような不安を抱えながら投資をすることになりがちなので、失敗しないようにしっかりと勉強してから始めたいという人が多くなっています。


しかし、入門段階の人にとって重要なのは実は知識よりも経験です。実際に株式取引をして値上がりや値下がりを経験し、値動きを見て利益確定や損切りをしてみるとその判断が正しかったかどうかを評価できるでしょう。


その判断力を養うと、少しの値動きでは動じなくなっていきます。まずは実践を重視するのが株式投資をこれから始めたいと思っている人にとって賢い判断です。


ただ、株式投資によってどうやって利益を得るのか、どのようにして損失が生まれるのかを理解しておくことは必須です。前段階として株式投資の基礎だけは勉強しておく必要があります。


株式入門の本は多い

株式投資の基礎や利益を得られるメカニズムを勉強するには本を読むのが簡単な方法です。株式投資に取り組んできた投資家が大勢いることに加え、経済学者やアナリストなども本の執筆をしているため、多数の入門書が流通しています。


内容も初心者向けに簡単に書かれたものから、プロトレーダーを目指す人向けの詳しいものまで多岐にわたっています。漫画にしてわかりやすくしたり、図表を中心として理解を促したりする工夫をしている本も多くなり、誰もが気軽に株式投資を学べるようになっているのが現状です。


大きめの書店に行ってみると本棚の一面が株式入門の本で埋め尽くされていることすらあります。その中から一冊か二冊を手に取って読み進めれば、もう実践的に取り組める状況になるでしょう。


知識を付けてから株式投資を始めたいという意識が強いと、プロトレーダーや経済学者が読むような高度な内容の本を紐解かなければならないと思いがちです。テクニカル分析やファンダメンタルズ分析の仕方なども詳しく解説されている本もあり、読みこなしておかないと投資で失敗すると考える人もいます。


しかし、体系的にまとめられた全ての知識がなくても、うまく株式取引をして利益を生み出すことは可能です。その段階に早く到達するためには基本だけを数冊の本から学ぶという姿勢を持ちましょう。


株式入門書は読むべきか

株式入門書は株式投資の基本を学ぶのに適していますが、本当に投資を始める前に読まなければならないのでしょうか。実際には一冊も株式投資に関わる本を読んだことがないけれど取引を通して利益を出している投資家もいます。


株式投資によって利益を生み出すメカニズムや損失が生じる仕組みなどは、本以外のところにも書いてあるからです。


例えば、証券会社がオンラインで公表している投資講座のウェブページを見てみると、株式投資についての解説があります。個人のブログでもコンテンツを充実させるために入門者向けの解説記事を書いていることが多くなってきました。このようなインターネット上の情報源を使って学ぶ方法もあります。


また、株式入門書を読まなくてもセミナーを使って学ぶことも可能です。株式入門講座や投資講座は首都圏を中心として頻繁に開催されています。株式入門者を対象として、株式とは何かという点から説明を始めるセミナーもあります。


このようなセミナーを利用して、自分のレベルに合った内容の講義を受けると本を読まずに投資を始められるくらいの知識を得られるでしょう。オンラインセミナーも開催されているので首都圏に住んでいない人でも気軽に講義を受けられます。


様々な学び方があるので、本にこだわらずに自分にとってメリットが大きい方法で基本を身につけるのが大切です。


株式入門講座に注意しよう

株式投資についての基礎を学ぶ際に株式入門講座を使いたいと思った場合には注意しなければならない点があります。株式入門講座には詐欺があることが知られているので気を付けましょう。


投資に興味を持つ人や、何とかしてお金を儲けたいと考える人が増えてきた影響で、悪徳な考えを持っている人がセミナーを実施するケースも多くなってきています。株式入門講座と銘打っていて、実は株式の説明をするのが目的ではなく、株の自動売買ツールを販売したり、ねずみ講をしたりしようとしている場合もあるのです。


このようなセミナーに参加してしまうと抜け出すのが難しくなる、お金をだまし取られるなどの不利益を被ることになります。


株式入門講座に参加するときには運営者が信頼できるかを見極めましょう。証券会社が運営している株式入門講座であれば詐欺の心配は少ないです。個人が開催している場合にも名の通っている投資家などのセミナーであれば安心でしょう。


開催者や運営者がポスターや広告などに記載されていなかったり、問い合わせ先が携帯電話の番号だったりする場合にはリスクが高いと考えられます。


また、会社の同僚などから勧誘を受けたり、古い友達からSNSで連絡を受けて誘われた場合にもねずみ講を一度は疑ってみた方が大きな失敗をせずに済みます。


株式入門者向きの銘柄の選び方

株式入門者が銘柄を選ぶときにはコツがあります。まずは経験を積むのを重視して、大口の投資をしないのが大切です。取引に慣れるまでは単元未満株を狙って銘柄を選定しましょう。単元未満株は1株から買えるので少額投資をしやすいのがメリットです。取扱銘柄数は少なめですが、有名企業の株が取り扱われていることもよくあります。


また、入門段階ではリスクの高い海外の銘柄を選ぶよりも、国内の銘柄にしておくのが無難です。海外株式の場合には為替リスクもあるため、株価は上がったけれど損失が出るというケースもあり得ます。まずは株価にだけ着目できるように国内株式から取引を始めましょう。


銘柄としてはバリュー株やグロース株、優良株などとして取り上げられている銘柄を選んでおくのが無難です。一つの銘柄にせずに複数の分野からいくつかの銘柄を選んで分散投資をしましょう。


すると値上がりをした銘柄からは利益が手に入り、値下がりをした銘柄からは損切りのタイミングの見極め方を学べます。少し経験を積んでみると良し悪しを見極められるようになるので、少額の損をしても勉強だと思いましょう。


また、自分の好きな企業に投資するというやり方もあります。魅力的な株主優待を受け取れるなら考えてみると良いでしょう。安定企業であれば株価が暴落するリスクはあまりないので、大きな利益を生み出せなかったとしても大損もせずに済みます。


株式入門者は実践を重視しよう

株式投資の入門段階にある人は勉強をしようという気持ちに駆られがちです。しかし、単元未満株の取引なら少額投資ができます。本などを使って基本を学んだら、実践を重視して株式取引のノウハウを身につけていきましょう。