株式投資をするときには手数料がかかることを念頭に置いた運用をすることが大切です。証券会社によって手数料にも違いがあるので、投資を開始する時点から気にかけておく必要があります。この記事を通して株式投資にかかる手数料の考え方を学びましょう。
株式投資をするときには手数料がかかることを念頭に置いた運用をすることが大切です。証券会社によって手数料にも違いがあるので、投資を開始する時点から気にかけておく必要があります。この記事を通して株式投資にかかる手数料の考え方を学びましょう。
- 株式投資にかかる手数料とは
- 株式投資の手数料は安い方が良いのか
- 株式投資の手数料は無料のケースもある
- 株式投資の手数料を比較するときのポイント
- 楽天証券とSBI証券の株式投資の手数料
- 手数料を熟慮して株式投資を進めよう
株式投資にかかる手数料とは
株式投資では株式の売買によって利益を得る方法がよく選ばれています。株価が上昇したときに売ると差額によって収入を得られますが、この売買の際には手数料がかかるので注意が必要です。
手数料も加味して利益を生み出せるように運用するのが株式投資をする上で重要なポイントなのです。株式投資でかかる手数料は売買手数料だけで、1回の売買による約定ごとに費用がかかります。投資信託などのように売買をプロに任せているわけではないため、株式を保有していることによって手数料を支払わなければならないということはありません。
株式投資で売買手数料がかかるのは、証券取引所での株式の売買を証券会社に行ってもらうことになるからです。株式の売買をするときには証券会社に対して売り注文や買い注文を出し、担当者に売買の手続きをしてもらって取引をする仕組みになっています。
そのため、株式の売買をするときには証券会社にコストが発生することになります。その分を手数料として申し受ける形が主流になっていて、一約定ごとに費用が発生するのが基本です。
ただ、どのような形で手数料が発生するかは証券会社が独自に決めています。同じ証券会社が複数のプランやコースを用意していることも多いため、株式投資の売買手数料をいかに少なくするかを考えるためには個々の料金システムを理解して比較する必要があります。
株式投資の手数料は安い方が良いのか
株式投資に限ったことではないものの、投資をするときには手数料が安い方法を選ぶのが良いとよく言われています。
ただ、手数料がかかる代わりに投資家の負担が少なくて済むなどのメリットがある場合もあるため、本当に手数料の安さで証券会社や取引プランを決めて良いのかは慎重に吟味した方が良いでしょう。
一般的な傾向としてはネット証券と総合証券で比較するとネット証券の方が手数料は安くなっています。安ければ良いと考えるとネット証券を選ぶべきだということになりますが、実際には総合証券を選んでいる投資家も少なくありません。
手数料が高めになっているにもかかわらず総合証券が選ばれているのは、顧客サポートが充実している場合が多いからです。総合証券では顧客ごとに担当のアドバイザーが割り振られるようになっています。
株式投資をするときには自分が選んだ銘柄が本当に良いのか、売買のタイミングとして今が最適なのかなどと言ったことが不安になることもあるでしょう。その際にアドバイザーに相談して意見を聞くことができるのが総合証券のメリットです。
また、証券会社によっては自分が見落としていた売却のタイミングを教えてくれる場合すらあります。このようなアドバイスを受けながら投資をしたい場合には総合証券の方がメリットが大きいと言えるでしょう。
株式投資の手数料は無料のケースもある
特にアドバイスを受けながら株式投資をしたいと思わない場合には、手数料は安いほど良いのは確かです。どのくらい安い証券会社があるのかと気になるかもしれません。実は株式投資の手数料は無料のケースもあります。
証券会社が用意している様々なプランの中には少額の取引を想定しているものがあり、金額の上限を設けて無料対応をしている場合があるのです。一日当たりの約定金額の上限が設けられていて、その範囲内であれば無料というのが一般的な対応です。
このような無料枠のあるプランを設けている証券会社では、大口取引をする人のためのプランも別途用意しているケースが目立ちます。どのような取引をしていくかに応じて選ぶことで手数料負担を軽減できるのです。
手数料無料になっているプランを選んでも、一般的にはサービス内容に違いが生じるわけではありません。プランによって受けられるサービスに違いがある場合もありますが、基本的に受けられるサービスは同じなのでお得に利用できると考えられます。
ただ、少額取引で無料になるプランは、大口取引をすると手数料が割高になるのが通例です。多くの証券会社では口座開設時にプランを決めた後も申請をすればプランを変更できる仕組みになっています。株式投資のやり方を変えたときにはプランを見直してみるのが大切です。
株式投資の手数料を比較するときのポイント
株式投資の手数料をできるだけ少なくするためには比較検討をすることが必要です。手数料を比較するときのポイントは、一日の約定額がどのくらいになるか、注文する回数が多いか少ないかを考えて自分に合ったプランを探し出すことです。
株式投資への取り組み方によって最も安くなる証券会社もプランも異なるので注意しましょう。どのくらいの資金を株式投資に使うのかに基づいて、どの程度の約定額になることが多いかを考えてみると良いでしょう。少額取引がメインの場合には手数料無料のプランを中心にして考えると利益を得やすくなります。
もし注文回数が多いなら、一約定ごとに料金がかかるのではなく、定額制の料金プランがある証券会社を選ぶのも良い方法です。デイトレーダーの場合には一日にかなりの回数の取引をする場合が多いでしょう。
一日の約定回数が3回以上になる場合には定額制のプランを加味して比較すると安上がりになるものが見つかる可能性があります。少額取引の場合には、一日の約定回数にかかわらずに一定の約定金額以下なら無料という証券会社もあるので検討してみましょう。
大口取引の場合には定額制はあまり向かない場合が多いですが、プランが多様化してきているので一度は比較しておくのが無難です。プランの変更が可能ということも意識して、複数のプランがある証券会社を候補にするのも賢い方法です。
楽天証券とSBI証券の株式投資の手数料
ネット証券として人気がある楽天証券とSBI証券について、株式投資の手数料がどのようになっているかを見ておきましょう。楽天証券では超割コースといちにち定額コースが用意されています。
超割コースでは5万円までは税込み55円しか手数料がかからないのが特徴で、少額取引をするのに向いています。10万円までは99円で、少額なら業界トップクラスの低水準になっています。いちにち低額コースでは取引金額の合計が100万円までなら手数料が無料です。
楽天証券では取引手数料に対して楽天スーパーポイントが付与される特典もあるため、楽天ユーザーにとっては魅力が大きいでしょう。
SBI証券でも楽天証券と類似した形でプランを策定しています。取引ごとに手数料がかかるスタンダードプランでは楽天証券と同様に5万円までは55円、10万円までは99円です。一日ごとの算定では100万円まで無料になるアクティブプランが用意されています。
また、SBI証券のスタンダードプラン、アクティブプランは大口取引をする人にも魅力的な内容になっています。3000万円以上の取引をした場合には手数料が無料になっているからです。
大口取引では手数料が高くて困ってしまうと嘆いている人もいますが、SBI証券なら3000万円以上になるように工夫していけば手数料が一切かからないので安心して運用することが可能です。
手数料を熟慮して株式投資を進めよう
株式投資の手数料は決して少なくはないので、いかにして減らすかを考えながら投資を進めるのが大切です。証券会社やプランによる手数料の違いを考慮し、自分の投資スタイルに合っているものを探し出すようにしましょう。