投資に対しての誤解とは?

投資に対しての誤解とは?|リビングコーポレーション

社会的な背景もあり、資産運用を多くの人が考えるようになってきました。

投資を行う必要性が高まっていますが、投資に興味を持ち調べていく過程で、極端な認識や意見を見聞きし、躊躇してしまう人も多いと思います。

世の中には様々な情報が溢れていますが、その中には誤解とも言えるものもあります。

特に投資に関しては誤解が多いことも事実です。

今回は投資に対する誤解について解説していきます。

 

<投資はギャンブルか?>

 

日本では投資について学校での教育がされていない為か、投資はギャンブルで危険なものだという認識の人が多くいます。

この誤解があることで、投資から遠ざかってしまう人もたくさんいると思います。

 

結論から言うと、投資はギャンブルではありません。

ギャンブルとは、金銭や物品を賭けて勝負をすることです。

 

ギャンブルの特徴として、運の要素が強いこと、また必ず主催者(胴元)がいることが挙げられます。

この主催者は、参加者から集めたお金を運営料や手数料を差し引き、残った分を的中者や当選者に分配します。

つまり参加者への還元率は低く、主催者には必ず収益があり、一部の限られた運の良い人だけが勝ち、残りの大多数の人は負けるという仕組みです。

これをマイナスサムと言います。

 

投資はギャンブルの状況とは違い、胴元はいませんし、投資した全員が得をする状況も考えられます。

これはプラスサムと呼ばれます。

以上のことから、投資とギャンブルは基本的な概念が違うため、全く別の行為と言えます。

 

<投資は悪いこと?>

 

日本にはもともと「お金は汗水垂らして稼ぐものである」という考えがあり、今でもその考えから投資による不労所得に悪いイメージを持つ人も多いです。

 

実際にインサイダー取引により不正に巨額な利益を得ることや、投資を語った詐欺などが報道されることが多いのは事実です。

このようなことから、投資に対して良くないイメージがあると考えられます。

 

しかし、国や公的機関も投資による資産運用をしています。

日本国民の年金積立金は、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)により管理と運用がされています。

GPIFの運用内容は公開されており、国内債券、外国債券、国内株式、外国株式での運用になっています。

また銀行や保険会社なども顧客から預かった資金を投資により運用しています。

 

国や大きな公的機関にとっても、投資での資産運用は必要なことです。

このことからも投資で資産を形成することは何も悪い事ではなく、むしろ必要なことだと言えます。

 

<投資は大損をする?>

 

投資が誤解される要因のひとつに、「投資」と「投機」の存在があることが挙げられます。

投機とは、元々の意味合いは、機会に乗じた運まかせの行為により大きな利益を狙うことです。

 

投機は短期での価格変動の差益狙いの売買で、投資は中長期の成長期待の意図で行なわれるという違いがあります。

 

投機は不確実な要素が強いため、思惑が外れた場合は、思わぬ大きな損失を被ることもあります。

ギャンブルは投機目的で資金投入するので、勝てばお金が増えて戻ってきますが、負けた時にはお金がすべて無くなることがあります。

投機とギャンブルは似た部分があるため、投資への誤解が生じていると考えられます。

 

一方、投資とは会社の将来性や成長性などを長期的な視点をもって、資金を投入することです。

長期的な投資を少しずつ行うことで購入価格が平均化し、配当や優待などを受けられることもあり、投資期間中には安定的に利益を得ることができます。

 

株式投資の場合、株を売買する中で、得をしている人、損をしている人がいるのは確かです。

しかし、企業が将来的に成長し、その企業に投資した全員がリターンを得る状況が考えられます。

また、購入した株を売らない限り、損益が確定されないため、投資した資金が数分や数時間などの短期間で0円になることはありません。

 

中長期目線で少しずつ投資資金を積み上げていく手法であれば、時間によりリスクが軽減され、リターンを得られる可能性が高くなることはデータでも証明されています。

 

一部の投機的手法による大きな損得がクローズアップされることも多いため、このような誤解が生じていますが、自分のリスク許容度を知った上で投資を行えば、大きな損をしてしまうことは避けられます。

 

<投資はお金持ちだけができること?>

 

投資を行うには大きな資金がいるというイメージが強く、富裕層などお金持ちだけができることと考えられている風潮があります。

 

確かに昔の株式投資は、証券取引所での最低売買株数が決められており、1000株からなど大きな資金が必要な時代もありました。

しかし現在は、一部のネット証券では1株から株を購入できるサービスを提供しており、手軽に小額から投資が行えるようになってきました。

また貯めたポイントで投資できるサービスも多くなってきています。

 

株式投資に限らず、不動産クラウドファンディングは従来の不動産投資を小口化し、インターネットを通じて小額から不動産投資が行える投資商品です。

今でも不動産投資は、物件購入に数千万円かかることも多く、始めるのに大きな資金が必要な投資です。

不動産クラウドファンディングの登場により、不動産投資のハードルが下がり、手軽に投資ができるようになりました。

 

以前は、投資はお金持ちだけができることだったのが、今は少ない資金からでも始められる投資手法が多くあります。

 

<投資の必要性>

 

日本では現在、手取り収入が減少傾向にあり、社会保険料の負担増や税増、物価の上昇などから家計の負担が大きくなっています。

また、人生100年時代を迎え、年金や老後の資金も大きな問題となっています。

 

もともと日本人は貯蓄が好きな傾向がありますが、低金利が続く今はお金を銀行に預けていてもほとんど増えません。

多くの銀行では普通預金の場合、金利は年0.001%です。

100万円を銀行に預けていた場合、年間の利息は10円、1000万円の場合でも年間100円の利息にしかなりません。

 

このような社会的背景から、今後はますます貯蓄から投資への流れが加速し、投資の必要性が高まることが予測されます。

投資を始めるには、まず正しい知識を身につけ、小額からでも体験してみることが大きな第一歩になると思います。

 

<投資の目的とは?>

 

投資の一番の目的はお金を増やすことです。

しかしそれ以外にも投資の目的はあります。

 

自分の好きなサービスや商品を提供する会社に投資をすることで、その会社を応援することもできます。

投資した企業が将来的に成長すれば、売買による収益や配当が得られる可能性があります。

 

また、環境問題やより良い社会作りに積極的に取り組む企業や組織に投資することで、社会貢献に繋がることも考えられます。

 

投資を行うことで、世界の経済や政治に関心が高まり、勉強になるというメリットもあります。




今回は投資に対する誤解について解説してきましたが、実際に投資の経験がないと抱きやすいイメージの問題だと思います。

 

今は小額からでも様々な投資が行える良い時代になってきました。

投資にはリスクはあるものの、正しく理解すればそのリスクも管理することができます。

 

まずは投資に対しての誤解を解いて、投資を実際に体験してみてはいかがでしょう?