投資して分かった不動産クラウドファンディングの優位性

投資して分かった不動産クラウドファンディングの優位性|リビングコーポレーション

FIRE達成者Kです。
私は2018年に会社を早期退職し、FIREを達成していますので、この生活を始めて
約4年が経過します。FIREは自由に生きることができるライフスタイルですが、投資での収益を得ることを前提としています。不動産クラウドファンディングは実際に投資してみて、FIREのような資産を守る段階の投資でも優位性があることが分かりました。どの点が優れているのか、解説いたします。


<価格変動がないことはメンタル面で優位>

私は常に分散投資を心がけています。
FIRE達成後において、資産を一気に失う可能性がある投資は絶対にやってはいけない事だと考えています。

私の現在のポートフォリオは、株式、投資信託、債券、ドル建て社債、為替、クラウドファンディングになっています。
このポートフォリオを見ると、クラウドファンディング以外は日々の価格変動がある金融商品になっています。マーケットで取引される商品は売り手と買い手が常にいるため、目まぐるしく価格が上下することが一般的です。

価格変動があることでキャピタルゲインを狙えることは、投資の魅力のひとつであることは間違いがありません。しかし、マーケットが荒れてくると、新興銘柄や直近IPO銘柄だけでなく国際優良株や普段は安定した大型株でも、1日に10%の価格変動がある場合も多く見られます。

自分の保有する銘柄の10%の値上がりはもちろん嬉しい気持ちで受け入れられますが、逆の10%の値下がりはなかなか許容できない気持ちになることがあります。もちろん、損益が確定したわけではないですが、人の投資行動にはメンタル面が大きく作用するのも事実だと思います。

投資する前に自分なりの投資方針を持ってポジションを取っていますので、その前提が崩れない限りはぶれることなく構えていれば良いと思う反面、激しい価格変動に一喜一憂してしまうのも普通のことだと思います。

このような心理状態になるのは、投資している金額が大きい事にあると考えています。例えば、1万円投資した商品が20%値下がりし、8000円になったとしてもたいていの場合受け入れることができます。焦ること無く、また値上がりの機会を待てば良いと思えるでしょう。

しかし、これが2000万円の投資になると全く捉え方が違ってきます。先ほどの例と同じく20%値下がりした場合、400万円の含み損を抱えた状態になり、このマイナスが表示された画面を平常心で受け入れることには、かなりメンタルの強さが求められます。同じ割合の下落幅でも、金額により印象は大きく異なります。

この時点で自分のリスク許容度を超えた投資になっているので、このケースはそこをあらためないといけないですが、投資においてメンタル面の安寧はとても重要なことだと経験上からも言えます。

このようなことを考えると、不動産クラウドファンディングに価格変動が無い事は、単純に資金計画が練りやすいメリットだけでなく、日々の精神的な安定の部分も大きいと考えます。

価格が大きく変動する可能性がある商品に投資を行う際、分散投資として不動産クラウドファンディングのような価格変動がない商品にも投資することは、資金の上下だけでなく、精神的な優位性があると実際に投資して分かりました。


<ポジショントークがない>

最近は投資のあらゆる情報がSNSで簡単に収集できる時代になっています。膨大な情報の中には、役に立つ情報も多くありますが、買い煽り・売り煽りと言った自分のポジションに基づいた情報発信もあります。

投資経験があまりない投資初心者の人は、多くの情報の中から正しい情報だけを参考にすることの難易度は高いと思います。「この人に乗っておけば儲かるかもしれない」と思ってしまうことは投資としては間違ってはいますが、そう思ってしまうのも仕方がないことかも知れません。

特に株式投資の特定の銘柄に関して、このような情報発信を信じて取引したために、思わぬ大きな損失を被ってしまったという事例は少なくありません。

このようなことが起こるのは、価格変動があるからであり、価格変動がない不動産クラウドファンディングには買い煽り・売り煽りが存在しません。自分の投資判断基準を持てば、情報に流されることなく、運用中も安心して待つことができます。


<投資のタイミングに左右されない>

株式相場の場合、どれだけ優良で成長性がある企業の株であっても、投資のタイミングを誤ると高値で購入したことになり、その投資が失敗に終わることもあります。現在の株価が高いのか安いのかは、後から振り返ることにより初めてわかることで、一時的な調整や大きな価格変動で振り落とされてしまうことも充分に考えられます。

一方、不動産クラウドファンディングは、投資後にそのファンドの価値が変わるわけではないので、投資のタイミングは関係ありません。ファンド募集時に投資が完了できれば、その順番に関係なく平等に運用がされます。このタイミングで応募したから安く買えた、逆に高値掴みになってしまったということは一切起こりません。

不動産クラウドファンディングは、自分の投資判断基準を持っていれば、投資したいと思ったファンドがあった場合、申し込めればそのタイミングに関係なく運用終了まで待つだけの投資になります。

少しの購入時期のずれで、結果に大きな差が生まれることは投資のメリットでありデメリットだと思います。この差が生まれない不動産クラウドファンディングは、それだけで他の金融商品と比べて優位性があると感じます。


<優先劣後出資により事業者も運命共同体>

不動産クラウドファンディングには、事業者やファンドによって、投資家のリスクを軽減する仕組みのひとつとして「劣後出資」があります。

劣後出資とは、事業者も投資家と一緒にファンドに出資を行うことです。
投資家を優先出資、事業者を劣後出資にすることで、ファンド運用期間中に不動産の価格下落などが生じた場合でも劣後出資分から損失が負担される仕組みです。

これによりファンド対象物件に不動産価格下落などが生じた場合でも、下落が一定割合までであれば、投資家の元本は守られる仕組みが採用されているファンドがあります。

劣後出資割合が低く、それ以上に不動産価格が下落した際は、元本が毀損する場合がありますが、優先劣後出資が採用されているファンドの場合、ファンドを募集・運営している事業者と投資家は運命共同体と考えることができます。

このような金融商品はあまりなく、投資家のリスクを軽減する仕組みを採用しているファンドがデフォルトした場合には事業者も損失を被るため、それが返って無事に運用ができるであろうという裏付けになっていると考えることもできます。


今回は実際に投資して分かった不動産クラウドファンディングの優れた点を一部ご紹介しました。まだまだ良い点はたくさんあります。私は今後、クラウドファンディング投資を続けていきますし、その割合を高くすることも考えています。FIREのような資産を守る段階の投資はもちろん、価格変動が無いことで投資初心者にも投資しやすい金融商品だと感じています。資産形成を考える場合、不動産クラウドファンディングへの投資も検討されてはいかがでしょう?