不動産投資と株式投資の比較!それぞれの特徴を解説!

不動産投資と株式投資の比較!それぞれの特徴を解説|リビングコーポレーション

不動産投資と株式投資は、一般的で有名な投資の方法です。投資を始める際、このどちらかから検討する人も多いと思います。今回は不動産投資と株式投資の比較、それぞれの特徴を解説していきます。


<株式投資とは?>

株式投資の株式とは、企業は資金調達の手段として株式を発行し、投資家は株式を購入し、売買益や配当を受け取る仕組みの投資です。

投資家は市場に上場している銘柄の中から、今後の株価の値上がりや成長が見込める会社の株を見つけて購入します。

また、自分の好きな商品やサービスを提供する企業、地元企業や馴染みのある企業、より良い社会を作るための取り組みに積極的な企業などを応援する目的で株を買うことも株式投資の特徴のひとつです。


<株式投資のリターン>

株式投資の利益の種類には、基本的に二種類あります。

購入した株が値上がりした時点で売却した場合、売買差益が得られます。
これをキャピタルゲインと言います。
株式投資は、安く株を購入し、値上がりしたら売却してキャピタルゲインを得る目的が一般的です。

また企業によっては株を購入した株主に対して、利益の一部を配当金や株主優待に充てる企業があります。
配当でのリターンをインカムゲインと言います。
株式投資は、配当利回りの高い企業の株を購入し、中長期目線で配当を得ながらじっくりと投資する手法を取ることもできます。


<株式投資のデメリットは?>

株式投資は、一般的にハイリスク・ハイリターンの投資と認識されています。
市場が開いている際には日々の価格変動があり、一日で10%以上の値動きがある銘柄も多いです。
短期間で大きな利益を得られるチャンスがある反面、少しの時間で思わぬ大きな損失を被る可能性があります。
特に短時間に何回も売買をする取引はデイトレードと呼ばれ、一瞬の判断で結果が大きく違ってくるリスクの高い取引も存在します。

また自分の資金にレバレッジをかけ、約3倍の取引が可能となる信用取引は、自分の資金以上の損失が出てしまう可能性もあるため、仕組みを正しく理解し、注意して取引することが重要です。

東京証券取引所の取引時間は平日の9時から15時までで、サラリーマンの場合、市場の値動きをずっと監視することは難しいことが多いです。
自分の持っている銘柄の値動きが気になってしまう人も少なくなく、マーケットを監視する時間のない人にとっては、株式投資は難しい面もあります。

株式投資は世界の情勢や景気動向、金利、個別企業の売り上げ状況に大きな影響を受けるため、様々な株価の変動要因を知っておく必要があります。
一つの銘柄だけに集中的に投資せず、自分のリスク許容度を理解し、余剰資金で株式投資を行うことが大切です。


<不動産投資とは?>

不動産投資とは、実物の不動産を購入し、その物件を管理と運用をすることで、賃料収入や売却による差益を得る仕組みの投資です。

購入する物件の種類は、1棟マンション・アパート、戸建て、区分マンション・アパートなどがあります。
最近はサラリーマンとして働きながら、不動産投資をする人も増えてきています。

不動産投資の特徴として、金融機関から借入れができれば自己資金以上の投資ができるため、物件価格に対して10%から20%の自己資金があれば、不動産投資を始めることができます。


<不動産投資のリターンの種類と特徴>

不動産投資は、一般的にミドルリスク・ミドルリターンの投資と認識されています。
リターンの種類は、株式と同じく2種類あります。
所有する不動産を貸し出すことによる賃料収入(インカムゲイン)と、不動産価格が上昇した際に売却することで得られる売却益(キャピタルゲイン)です。

不動産投資の賃料収入は、株式投資に比べ景気の動向による影響を受けにくいと考えられています。
これは、不動産価格の上下があった場合でも、直ちに家賃に転嫁することが少ないためです。

キャピタルゲインを目的とした不動産投資もありますが、どちらかと言うと安定した賃料収入を目的とした投資と言えます。

また不動産投資はインフレ時に優位性がある投資と言われています。
インフレによる物価上昇が起こると、現金の価値は低下します。この場合、実物不動産の価値の上昇が期待できるため、インフレ時には強い投資手法と考えられています。

アルバイト等の副業が禁止の会社員や公務員でも、不動産投資は一定規模以下であれば副業にあたらないため、給与収入以外の副収入の確保として不動産投資を始める人も増えています。

金融機関から借入れをして始める人が多く、ローンに団体信用生命保険がある場合は、万が一の事があった時、保険によりローンが完済されます。
これにより生命保険の代わりとして不動産投資を活用する考え方もあります。


<不動産投資のデメリット>

不動産投資は、投資を始める際に物件を購入するため、大きな資金が必要です。
また初期費用として、登記費用や印紙代などがかかります。

最近は木材の不足などによる原材料の高騰や、不動産価格自体の高止まりにより、中古物件の価格が上昇傾向にあるため、必要な初期費用は高くなっています。
最初の物件選びが重要なため、不動産の専門的知識が必要とされています。
また投資後には物件の管理が必要で、管理費や修繕費などがかかります。

不動産投資のリスクは、空室リスク、天災リスク、不動産価格下落リスク、金利上昇リスクなどが挙げられます。
また物件を手放す際には、買い手が現れないと売買が成立しないため、株式投資に比べ流動性が低いこともデメリットと言えます。

デメリットはありますが、物件の入居率が安定していれば、確実に家賃収入があるため、不動産投資は長期目線で安定的な投資の手法と言えます。


<新たな不動産投資、不動産クラウドファンディング>

不動産クラウドファンディングとは、実物不動産投資を小口化した比較的新しい金融商品です。
インターネットを通じて複数の投資家を募集し、集まった資金で事業者は不動産の運用を行います。この運用での家賃収入や売却益を投資家に分配する仕組みの金融商品です。

不動産クラウドファンディングの特徴は、現物不動産投資のように大きな資金が無くても小額から始められるメリットがあります。事業者によっては1口1万円から投資できるファンドもあります。

また株式投資のような日々の価格変動が無く、投資後の管理も必要ではありません。運用は不動産のプロである事業者が行いますので、投資家は無事運用が終了するまで待つ投資です。

株式投資などとの分散投資にもなり、運営事業者の信頼性やファンドの透明性も向上してきているため、最近大きな注目を集めています。
ファンドにより、想定利回り、運用期間、対象物件と地域が異なるため、投資家は自身に合うファンドを選び投資することができます。

実物不動産投資を始める際に、不動産投資の体験として不動産クラウドファンディングを活用する動きもあり、その存在価値は高まっている印象があります。

 

今回は不動産投資と株式投資の比較、それぞれの特徴を解説いたしました。現在は簡単に情報が収集でき、インターネットで投資を完了できる時代となりました。不動産クラウドファンディングのような新しい金融商品も登場し、投資を始めるには良い時期かもしれません。