株口座の選び方!一般口座と特定口座の違いとは?

株口座の選び方!一般口座と特定口座の違いとは?|リビングコーポレーション


株式取引を始めたいと思ったときには株口座について詳しく知りたいと考えるでしょう。この記事では株口座の種類や特徴、口座開設の仕方などを網羅的に解説します。これから資産運用をしたい人はよく読んで理解しておきましょう。

 

株口座とは

まず前提知識として株口座とは何かを正しく認識しておくことが大切です。株式取引をするには株口座が必要だと思っている人は大勢います。ただ、正確に言えば株式取引のための専用口座が必要というわけではありません。

 

よく株口座と言われているのは証券会社の口座です。証券会社で口座を開設すると、その証券会社が取り扱っている様々な金融商品をその口座で取り扱えます。FXやバイナリーオプションだけ別の専用口座を設ける場合もあり、専門業者の場合には株式の売買に利用することはできません。

 

しかし、証券会社で通常の口座を解説すれば株式だけでなく債券や投資信託、ETFやコモディティなどの多様な金融商品の売買をすることが可能です。

 

そのため、もともと証券会社で口座を作っている人は新たに株口座を開こうとしなくても問題はありません。その口座を使って株式取引をすることが可能だからです。

 

ただ、証券会社の口座は銀行口座と同じで一つしか持てないというルールはないので、今、資金運用に利用している口座は株式には使いたくないという場合には新たに口座開設をしても問題はありません。

 

これから新たに口座開設をする場合には口座の種類や証券会社によるサービスの違いなどを比較し、自分に合っているところを選ぶことが重要になります。

 

株口座の特定と一般の違い

株口座を開設するときには口座の種類を選ぶ必要があります。証券会社の口座には一般口座と特定口座の二種類があります。この二つの大きな違いは証券会社が口座で行った取引に関して損益を計算して取引報告書を作成してくれるかどうかです。

 

一般口座の場合にはこのような管理をしてもらえませんが、特定口座では管理を任せられます。特定口座はさらに源泉徴収ありと源泉徴収なしの二種類に分類が可能です。

 

源泉徴収ありの場合には取引によって発生する税金を源泉徴収してもらえるので自分で納税する必要がありません。源泉徴収なしの場合には税額を計算してもらえるので、それに応じて確定申告をして自分で税金を納めることになります。

 

源泉徴収ありの方を選んでも確定申告はできるため、多くの人が特定口座の源泉徴収ありの方を選んで口座を開設しています。

 

なお、近年ではNISAが制度として取り入れられているので、1人1口座までならNISA口座を開設することも可能です。NISAは複数の口座を持てないため、現在、他の証券会社でNISA口座を持っている場合には選択できません。

 

もし株式投資を始めるにあたって別の証券会社の方が良いと思った場合には口座を移行する必要があります。年に1回だけNISA口座は移行できる機会があるので、現在利用している証券会社に問い合わせて書類を用意して手続きを進めましょう。

 

株口座開設の一般的な流れ

株口座開設は簡単な手続きで進められます。証券会社を選んだら窓口かウェブサイトから口座開設を申し込むのが一般的です。証券会社は総合証券とネット証券の二種類に分類が可能で、総合証券では窓口での口座開設、ネット証券ではウェブサイトからの申し込みと郵送による口座開設になります。

 

総合証券でも郵送による手続きに対応していることが多くなっています。また、ネット証券ではオンライン完結型の口座開設システムを運用していることも増えてきました。

 

どちらの場合にも申込書を記入したら、必要書類として運転免許証などの本人確認書類と、マイナンバーカードなどのマイナンバーがわかるものと合わせて提出します。

 

すると証券会社で審査が行われて、特に問題がないようであれば口座開設の連絡が届きます。最近では総合証券でもインターネット上で取引ができるようになっているケースが増えているので、IDとパスワードが送付されるのが一般的です。

 

株式投資をするときにはそのIDとパスワードを使ってログインし、銘柄を選んで売買の注文をすることになります。ネット証券の場合にはこのようなオンライン取引しかできない場合がほとんどです。

 

しかし、総合証券の場合には営業担当者に連絡をすると買付などの注文をしてもらえます。通常は店頭か自宅、あるいは電話やFAXで依頼できる仕組みになっています。

 

株口座を複数開設するメリット

株式取引をするときには株口座を複数用意しても構いません。一つにまとめた方が管理はしやすいのは確かですが、複数開設して株式取引をしている投資家が多いのが実態です。なぜ株口座を複数持って資金運用をするのでしょうか。

 

メリットとしてまず挙げられるのは、複数口座を持つと手数料を削減できる可能性があることです。証券会社によって売買手数料に違いがあり、上限値以下なら手数料無料というサービスをしているところもあります。例えば50万円までなら無料となっているなら、2つの口座があれば100万円まで無料になるのでお得です。

 

また、証券会社によって取り扱い銘柄に違いがあるため、複数口座を持つと投資先の選択肢を増やせます。特に海外株式についてはどの国の株式を取り扱っているから証券会社ごとに異なっているので複数の口座を持った方が幅広い投資ができます。

 

IPO株を狙う人にとっては購入できる株数を増やせるのもメリットです。急成長株を購入して大きな利益を上げられるチャンスなのでIPO株を購入しやすいのは魅力的です。

 

この他にも証券会社によって独自のサービスをしていることがあるため、複数口座を持った方がメリットが大きくなる場合がしばしばあります。運用金額が増えてくると特に違いが生じやすくなるので、最初は1つだけ開設した場合にも将来的には複数にすることを検討してみると良いでしょう。

 

株口座のおすすめの選び方

どの株口座を開設したら良いのかで悩むことはよくありますが、おすすめは自分の投資スタイルに合わせることです。一般口座と特定口座については証券会社に取引報告書をまとめて欲しくない特別な理由がないなら特定口座にしておくと便利でしょう。

 

問題はどの証券会社を選ぶかですが、ネット取引に不安がある場合には総合証券を選ぶ必要があります。逆に自分の手で売買を進めていきたいならネット証券を選ぶしかありません。デイトレードやスイングトレードをしたい場合には営業担当者に連絡して売買してもらうのでは適切なタイミングに約定できない可能性があるため、ネット証券にするのがおすすめです。

 

どの証券会社にするかで悩んだときには海外株式の取り扱い銘柄の違いを見るのも重要になります。国内株式に限定するならあまり大きな違いはありませんが、海外株式を対象にして運用していくなら興味を持っている国の株式を広く取り扱っている証券会社を選ぶ必要があります。

 

とりあえず少額で取引したいという場合には少額取引に対応している株口座を選ばなければなりません。このような投資スタイルの違いによって適切な株口座を選べば納得できる形で運用ができます。

 

条件を満たしている候補がいくつかに絞られたら、後は売買手数料や付帯サービスを比較してお得なところを選んで口座を開設するのが良いでしょう。

 

株口座を開設して株式投資を始めよう

株口座は平たく言ってしまえば証券会社の口座です。これから開設するときには一般口座と特定口座、NISA口座の違いを理解してから選ぶのが大切です。複数口座を運用するメリットも大きいので、自分の投資スタイルに合わせて決めましょう。