投資信託を徹底解説!2種類の利回りとは?

投資信託を徹底解説!2種類の利回りとは?|リビングコーポレーション


資産運用について考えるようになると投資信託について目にすることがよくあります。初心者でも取り組みやすいことが知られていますが、投資信託とは一体どのような資産運用の方法なのでしょうか。特徴やリスクを広く確認しておきましょう。

 

投資信託とは

投資信託は複数の投資家から集めた資金を運用会社がまとめて、様々な金融商品を使って運用するタイプの投資サービスです。投資信託はファンドとも呼ばれていて、運営会社はファンド会社や証券会社、銀行などが代表例になっています。

 

投資家は直接株式や債券などの現物の売買に手を触れないのが特徴で、お金を投資信託の運用会社に出資する形になります。投資信託では商品ごとにどのような対象に投資をするかが明確にされていて、ポートフォリオがわかる設計になっているのが基本です。

 

ただ、運用方針が定められているだけなので、具体的にいつ何に対していくら投資するか、どのタイミングで売買するかといったことは運営会社任せになります。

 

出資する金額は口数で選ぶことができる仕組みになっていて、1口当たりの金額が基準価額によって決まります。運用によって基準価額が変動していくため、高いときに売ればキャピタルゲインを得ることが可能です。

 

また、投資信託では所有している口数に応じて分配金が渡される仕組みになっている場合がほとんどです。

 

そのため、多くの資金を投入すればインカムゲインも獲得することができます。分配金の出し方も投資信託商品ごとに違っていて、毎月必ず分配するタイプもあれば、基準価額が一定以上になったときに分配するタイプもあるので、バリエーションが豊富になっています。

 

投資信託の特徴

投資信託は現物取引と違って分散投資になるのが特徴です。投資家は一つの投資信託に資金を投入するだけでも、複数の金融商品に投資したのと同じような分散効果を得られます。投資信託では運用会社が株式や債券、コモディティやデリバティブなどの色々な投資対象に資金を分散させています。

 

同じ株式であっても日本株とアメリカ株、さらにはイギリス株やオーストラリア株なども含めて運用していることも少なくありません。債券でも各国の国債を抱え、さらに社債も複数社持っているなどといった運用の仕方をしている場合がほとんどです。

 

その合計として投資信託の基準価額が決まる仕組みになっていることから、一つの国や企業の動きによって大きな変動をするリスクが低いのが特徴として知られています。

 

また、投資信託は複数の投資家から集めた資金をまとめて運用する仕組みになっているのが特徴です。一人の資金では到底投資が難しい対象も投資先にできます。例えば、株式では数十万円の資金がないと購入できないこともしばしばあります。

 

しかし、投資信託なら他の投資家も出資しているので合わせた資金で買うことが可能です。投資信託では1万円くらいから始められるようになっているケースが多いので、少額投資に向いていると言えるでしょう。まずは投資を始めてみたいという初心者から投資信託が好まれているのも少額投資が可能だからです。

 

投資信託の2種類の利回りとは

投資信託では利回りの考え方が二つあるので注意しましょう。投資信託における利回りは一般的に言われている利回りと分配金利回りの二種類に分けることが可能です。先に分配金利回りについて理解すると全体像が見えやすいでしょう。

 

分配金利回りとは、投資金額に対して何パーセントに相当する分配金が年間で支払われるかを示したものです。

 

例えば、毎月分配型の投資信託で40円の固定分配金になっている場合には1年間で480円の分配金を受け取れます。基準価額が10000円だったとすれば分配金利回りは年4.8%ということになります。年に2回の分配で毎回250円だったとすると、合計500円受け取れるので分配金利回りは5.0%です。

 

一方、通常の利回りは投資信託を運用していたときにキャピタルゲインも含めてどのくらいの利益が上がるかを計算したものです。仮に1年後に投資信託を全部売却したとき場合に得られる利益がどの程度かを計算すると利回りがわかります。

 

通常、投資信託では分配金を出すと基準価額は下がります。そのため、毎月分配型の場合には分配金利回りは5%あるけれど、利回りは0%ということもあり得るのです。逆に分配金は一定以上の基準価額にならないと出さないタイプの投資信託の場合に、今年の分配金利回りは0%だったけれど、利回りは5%ということもあります。

 

投資信託のリスク

投資信託は分散投資になるのでリスクが低いと言われていますが、リスクがないわけではありません。投資なので常にリスクは付きまといます。運用をファンド会社や証券会社などに任せることになるため、その運用がうまくできていないと元本割れすることもあり得ます。

 

プロとして資金を運用してくれるのは確かですが、判断ミスがあったり、社会情勢の予測できない変化が起こったりして大きな損失を生むこともあるので注意が必要です。

 

また、投資対象が何になっているかによってリスクにもかなりの違いがあります。債券を中心にしている場合には元本が割れるリスクはあまりありません。その代わりに株式やコモディティを投資対象の中心にしている場合に比べると利回りは低めになるのが一般的です。

 

また、投資信託では利回りはプラスになっているのに資産は減っていくという状況になるリスクもあります。投資信託では運用している間はずっと信託手数料を支払うことになるからです。

 

利回りが1%程度の運用の場合には信託手数料の方が高くなってしまう場合があります。そのため、利幅が低い可能性がある商品を選ぶ場合には信託手数料が低い運用会社を選ぶことが必須です。運用会社によって信託手数料の決め方も違うので、詳しく比較してから口座を開設する会社を選ぶようにしましょう。

 

投資信託がおすすめな人

投資信託は長期投資で安定した利益を得たい初心者の投資家におすすめの投資商品です。投資信託は分配金で利益を得る仕組みのものが多いので、長期保有をして分配金で利益を得るモデルで資金形成をするのに適しています。

 

対象にしている金融商品や掲げているテーマによっては短期間で基準価額の大幅な上昇を狙える可能性もありますが、商品によっては基準価額が一定以上になると分配されてしまうので注意しましょう。

 

仕組みを詳しく調べて、さらにテーマとしている投資対象の将来の全体像を予測することができれば投資信託は始められます。

 

このような観点では銘柄に関する情報を一つ一つ集めて丁寧に吟味する必要がないので、気軽に投資を始めたい人にも向いていると言えるでしょう。投資信託はファンド会社や証券会社にとって利益になるサービスなので、営業担当者に依頼すれば商品の詳しい説明も受けられます。

初心者でよくわからないというときにも気軽に相談して始められるのも投資信託のメリットです。

 

また、少額投資をしたい人にも投資信託はおすすめです。上述のように1万円くらいから始められる商品もたくさんあり、積み立てにも対応している投資信託を取り扱っている運用会社もあります。

 

まとまった資金がなければ運用はできないと思っていた人も投資信託ならすぐに始められるでしょう。

 

投資信託は運用会社に任せられる投資

投資信託は資金を出すと運用会社に売買の取引などを全て任せられるタイプの投資商品です。分散投資になることや少額投資ができることが魅力ですが、リスクが全くないわけではありません。内容をよく確認した上で投資するようにしましょう。