投資の一般的な目的とは?メリットや方法も解説

投資の一般的な目的とは?メリットや方法も解説|投資がもっと楽しくなるメディア

 

将来に備えて投資をしてみたいけれども、損失を被るリスクが気になってなかなか決断できないという方は少なくないのではないでしょうか。以下では、そういった方の参考になるように、投資のメリットや役に立つ金融商品などを紹介していきます。

 

将来に備えて投資をしてみたいけれども、損失を被るリスクが気になってなかなか決断できないという方は少なくないのではないでしょうか。以下では、そういった方の参考になるように、投資のメリットや役に立つ金融商品などを紹介していきます。

 


投資とは何か?

まずはじめに、資産形成を始めるにあたって、投資とは何かを理解しておくようにしましょう。一般的に投資というのは、将来において資産を増やすために、今現在保有している資産を投じる活動のことを意味します。


広い意味では将来的なスキルアップのために行う自己研鑽なども投資に含まれるのですが、金融の世界で投資という場合には、あくまでも様々な資産に金銭を投じてより大きなリターンを得るという行為を指します。


なお、あくまでも資産を増やすために行うというのが目的ですので、例えば、完全に運任せで増えるかどうか分からないようなギャンブルのような投機活動は厳密には投資には該当しません。


投資の対象となるのは、将来的に金銭的な価値が増加すると見込まれるものです。代表的な投資対象として挙げられるのは株や債券などの有価証券や、不動産ですが、それ以外に金や銀、プラチナといった貴金属なども候補になります。


あまり知られていないかもしれませんが、小麦やトウモロコシといった農作物への投資も行うことが可能です。


さらに、近年ではブロックチェーンを用いた暗号資産のような新たな資産も投資対象として扱われるようになってきています。テクノロジーの進歩によって、投資に適した資産が次々に登場してきていますので、継続的に投資で利益を上げるためには、常に新しい情報を吸収し続けるどん欲な姿勢が求められるといえるでしょう。


投資を行うメリットとは?

次に、リスクをとって投資を行うメリットとは何なのでしょうか。もっとも大きなメリットは、老後に向けた資産形成が行えるという点です。少子高齢化が進む日本においては、今後は以前のように老後に年金だけで余裕を持った暮らしができるとは限りません。


老後の資産は自らで用意しなければならない時代がやってきているのです。もちろん、それなりに収入がある方であれば、勤労所得を貯蓄するだけで老後資産を賄うことも不可能ではないでしょう。


しかし、かつてのように年功序列で収入が右肩上がりで増える職種が少なくなってきているため、働いて稼いだお金だけに頼るというのは必ずしも現実的ではありません。
そこで、自らが働くだけではなく、手元にある資産を活用して将来に向けてより大きなリターンを生み出す投資の重要性が高まっているのです。


また、それに加えて、投資を経験することによって経済の動きがよく分かるようになるというメリットもあります。値上がりする可能性が高い資産を見極めるためには、世の中のお金の流れを把握しておかなければなりません。投資を始めてすぐのうちは、なかなか難しいのですが、経験を積んでいくうちに、どういった資産にお金が集まりやすいのかがある程度分かるようになってくるのです。


経済に詳しくなれば、投資だけでなく仕事などにも有利に働くはずですので、スキルアップを図りたいという方にも投資はおすすめです。


投資について知っておきたいこと

ここまで見てきたように、投資は老後の資産形成に役立つうえに経済についての理解を深めることにもつながります。


一方で、リスクも伴うため、いかにしてそれを軽減するかがポイントとなります。投資のリスクを抑えるためには、大きく分けて時間分散と資産分散の2つを意識するのが重要です。まず、時間分散というのは、投資するタイミングを分けるという意味です。


例えば、100万円を一度に特定の株に投資した場合、そこから株価が上昇基調をたどれば問題ないのですが、必ずしもそのようにうまくいくとは限りません。場合によっては、いきなり暴落して大損を被るおそれもあるのです。


そういったリスクを避けるためには、一度にすべての資産を使い切るのではなく、毎月5万円ずつ投資するといったようにタイミングを分けて定期的に投資を行うというやり方が有効となります。


次に、資産分散というのは、文字通り、投資する資産を分けるという意味です。株式投資を行う場合に、特定の銘柄だけでなく複数の銘柄に投資することによって、一つの銘柄の株価が下落するような局面でも着実にリターンが得られるようになります。


また、銘柄を分散させるだけでなく、資産クラスを分散させるのも有用です。株だけでなく、債券や不動産といった様々な資産を保有しておけば、株式市場が調整局面を迎えても、不動産の値上がりで利益を得るといったように収益源が多様化でき、それによって投資による損失リスクを最小限に抑えられるでしょう。


投資信託を使った資産形成

投資対象を分散させることが投資を行う上では大切だと分かっていても、普段忙しい毎日を送っている方にとっては、それを実行するのはそれほど簡単ではないかもしれません。


そのような方には、投資信託を使った資産形成術がおすすめです。投資信託というのは、金融商品の一つで、投資のプロであるファンドマネージャーが投資家から集めたお金をまとめて運用してくれるというものです。


投資対象となる資産は投資信託の種類によって様々であり、例えば日本株に投資する投資信託や外国債券に投資する投資信託などが存在しています。


日本株の投資信託を保有しておけば、複数の国内銘柄に投資するのと同様の効果が得られますので、わざわざ自分で銘柄選択を行う必要はありません。


複数の資産クラスに投資したい場合には、自分で日本株を投資対象とする投資信託と外国株を投資対象とする投資信託の2つを購入するといったやり方も可能ですが、それ以外にバランス型やマルチ・アセット型と呼ばれる投資信託を購入するという方法もあります。


これらの投資信託は、いくつかの資産クラスを組み合わせて運用を行うというもので、商品によって資産クラスの組み合わせ方は様々です。


なるべくリスクを抑えつつ中長期にわたって着実に資産を形成したいという場合には、先進国と途上国の株、債券、不動産に投資するようなマルチ・アセット型の投資信託を購入しておけばよいでしょう。


ネットを使った投資の仕方

かつては投資といえば、証券会社や不動産会社などの店頭で販売員と相談しながら行うというイメージが強かったかもしれませんが、インターネットが普及した現代においては、必ずしも店頭に行かなくても投資を行うことは可能です。


ネット証券と呼ばれているオンライン専用の証券会社が多数存在していますので、販売員と対面で話さなくてもよいという方であれば、まずはそういったところに口座を開設し、ネットを使って手軽に投資をはじめてみるのもよいでしょう。


ネット証券は店舗を構えたり販売員を多く抱えておく必要がないため、手数料が安くなる傾向にあります。そのため、手数料が気になるという場合にもネット証券はおすすめです。


ネット証券で投資信託を購入すれば、手数料を抑えつつ銘柄を分散した投資が可能になります。それに加えて、時間分散も図りたいという場合には、証券会社が提供しているつみたてサービスを利用するとよいでしょう。


あらかじめ毎月の投資金額とどの投資信託を購入するのかを決めておけば、わざわざ自分でオーダーを出さなくても自動的に証券会社の方で購入してくれますので、気付いたころにはまとまった資産が形成できているというわけです。


忙しい現役世代の方にはもってこいの投資手法ですので、こまめに銘柄を選んだりするのは面倒という場合は、ぜひこのやり方を試してみてください。


老後に向けた投資のすすめ

以上で見てきたように、老後の資産形成を行う上で投資は非常に重要です。リスクを抑えるためには、資産分散と時間分散がポイントになりますので、それを可能にする投資信託やネット証券を最大限に活用するとよいでしょう。