マイトレードとは?サービス終了の理由と代替の投資管理方法を紹介

マイトレードとは?終了の利用は?復活する?|リビングコーポレーション

 

プロ投資家から投資初心者までマイトレードを使っていることがよくありました。人気のアプリとして知られていましたが、今では利用できなくなってしまっています。その経緯について解説するので、投資をするときの参考にして下さい。

 

プロ投資家から投資初心者までマイトレードを使っていることがよくありました。人気のアプリとして知られていましたが、今では利用できなくなってしまっています。その経緯について解説するので、投資をするときの参考にして下さい。


マイトレードとは


マイトレードとは株式会社テコテックと株式会社NTTドコモが共同開発したスマートフォン用のアプリです。多機能で操作しやすい投資管理ツールとして開発されて、国内証券会社にも採用されてコラボレーションが実現されていました。


マイトレードは総合的な投資管理サービスで、投資家たちが着実に成長していけるようなプラットフォームとしての機能も持ち合わせているのが魅力です。提携している証券会社の口座を持っている場合にはマイトレード上で取引が可能になっていました。


基本的には証券会社の協力により、その証券会社の取引ツールで基本的にできる取引操作はマイトレードでもできます。証券会社の取引ツールから乗り換えて使用しても機能不足がないので便利という定評もありました。


マイトレードでは複数の証券会社を利用していたとしても、その取引履歴を自動集計して表示できるのが特徴です。グラフ化して視覚的にわかりやすくまとめることもできたので一目で自分の取引の様子を復習することが可能でした。


さらに、それぞれの取引に対して自分でメモを付けておくこともできたため、後で何を考えて利益確定や損切りをしたか、エントリーした根拠は何だったのかも確認できます。このようにして自分の投資の履歴を振り返って学び、問題点を改善して次の投資に生かすというサイクルをマイトレード一つで達成することができたのです。


マイトレードはアプリだから人気があった


マイトレードは投資管理サービスとして総合力が高く、たった1つのサービスにデータを集約できたことだけが人気の理由ではありません。実はマイトレードが多くの個人投資家から注目されたのはアプリだったからです。


ちょうどマイトレードが発表された時期は株式投資やFX投資によるデイトレードが流行していました。パソコンの前に座ってじっくりと時間をかけて銘柄を選び、長期投資で利益を得ようという人もいましたが、スマートフォンでさっとチャートをチェックして今がタイミングだと思ったときにエントリーや利益確定、損切りをしたいと考えている人も多かったのです。現在でもデイトレーダーになりたいと思っている人も多いので、手元で使えるのはとても魅力的でしょう。


また、スイングトレーダー以上の中長期投資をしている人でも、マイトレードがスマートフォンのアプリだったお陰で隙間時間を使って自分の取引を復習する機会を作りやすかったのも事実です。


アプリならいつでも使えるので、先月の結果はどうだったかと電車の中で確認したり、待ち合わせの待ち時間に今週の取引に関してメモを付けておいたりすることで充実した内容のトレーダーノートを上手に活用できます。マイトレードはアプリとして公開されたからこそ投資家たちから人気が高い投資管理サービスとなったのです。


マイトレードがサービスを終了した理由


マイトレードは初心者からプロまで幅広い投資家に利用されていました。マイトレードが公開されたのは2017年3月のことで、当時はベータ版として配布されていました。その頃から着実にユーザー数を増やしていき、10万人以上もの個人投資家が利用する投資管理サービスとなっていたのが実態です。


しかし、2019年11月には有料プランの申し込み受付を打ち切り、2020年1月9日の時点でサービスを終了してしまいました。この際にテコテックとドコモが発表したのは「現在の事業環境に鑑み、サービスを終了」というだけで、理由が詳細には公開されていません。


マイトレードがサービスを終了した理由は何なのでしょうか。無料のBasicプランだけでなく有料のProプランのユーザーもいたのは確かですが、サービスの充実度や提供しているデータストレージの広さに比べて有料ユーザーが少なく、採算が合わなかった可能性はあるでしょう。


また、投資全体の考え方が変わってきた影響もあると考えられます。マイトレードは個人投資家が自分の力で投資をしていくときに正しい管理をして成長しやすくするサポートツールです。


しかし、世の中のトレンドとして投資信託やロボアドバイザーに加え、AIの活用による自動投資に注目する投資家が増えてきました。ハイリスクハイリターンのデイトレードを避ける人も増えたことから、今後のユーザー数減少を見越して早めに撤退したとも考えられるでしょう。


マイトレードは復活するのか


マイトレードの登場によって資産管理が容易になり、以前まで一つの証券会社で取引をして管理しやすくしていた投資家も、複数の証券会社の口座を作って取引することが増えました。


そこで突然、マイトレードがサービスを終了してしまったために投資管理をどのようにして行ったら良いかがわからなくなり、戸惑いを隠せなかった投資家も多いのは確かです。マイトレードのサービスが終了すると発表されてから、ブログやSNSなどでも話題が沸騰し、終了後には復活を望む声もよく上がっていました。


ただ、開発と運営を担ってきたどちらの会社もマイトレードを復活させる方針を公表してはいません。


マイトレードが復活するかどうかは定かではありませんが、撤退した際に新サービスを提供する予定という発表もしていないのは事実です。もしマイトレードに代わるさらに高機能で使いやすいアプリが開発途上になっているのであれば、近日公開と宣伝してからサービスを終了するのが定法です。


そのため、マイトレードの復活は安易に期待できない状況になっていると考えざるを得ません。今までマイトレードで投資管理をしてきた人は、今後は代替手段を使って管理していくことが必要になります。投資管理はもともとノートで行っていた人もいれば、表計算ソフトなどを使っていた人もいるので自分なりにやりやすい方法を検討していきましょう。


マイトレードの代替サービスを使おう


マイトレードの人気が高かったのはスマートフォン用のアプリだったからなのも確かです。マイトレードのサービスが終了してしまった後も、スマートフォンで管理できる方が良いと考える人もいるでしょう。


その場合にはマイトレードの代替サービスになるようなアプリを活用するのが合理的です。各証券会社が取引プラットフォームになるツールを提供しているので、まずは自分が使っている証券会社のアプリがあるかを見てみると良いでしょう。


その証券会社の投資管理しかできませんが、証券会社を一本化できるのであれば最もスムーズに管理体制を整えられます。


一方、家計簿アプリを使って自分で取引履歴を手入力していくのも代替手段の一つです。マイトレードのように自動的に記録して集計されることはありませんが、入力さえしてしまえばグラフ化して視覚的にわかりやすくできる家計簿アプリはたくさんあります。


メモ機能などもあるアプリが普通なので、取引履歴の入力の手間だけかければ家計簿アプリで投資管理は可能です。待ち合わせなどの隙間時間にやる作業が増えてしまいますが、現状としては多数の証券会社の投資履歴をまとめてインポートするのは難しいので入力しやすいアプリを探して活用していくのが妥当でしょう。


投資管理を徹底しよう


マイトレードが人気だったのは手元で簡単に投資管理ができるサービスだったからです。投資家として成功するためには自分のトレードについて詳しく理解する必要があります。代替アプリなどを利用してうまく管理していくようにしましょう。