最近注目の「ほったらかし投資」とは?

最近注目の「ほったらかし投資」とは?|リビングコーポレーション

投資手法には色々な種類がありますが、最近注目されている手法として、「ほったらかし投資」があります。今回は「ほったらかし投資」とはどのような投資なのか、また始めるメリットを解説していきます。


<ほったらかし投資とは?>

ほったらかし投資とは、計画性を持って投資した後は、余程のことがない限りは放置しても資産が増やせる投資手法のことを言います。

短期で結果が出る投資法ではないので、中長期目線で取り組む投資手法となります。
また大きく資産を増やすことを期待するよりも、少しずつ資産を増やしていくイメージの投資だと言えます。

ほったらかし投資の方法もひとつではなく、投資する環境や条件、資金状況などにより様々な商品や手法があります。


<ほったらかし投資のメリットとは?>

ほったらかし投資のメリットは、投資後の管理が常に必要ではないため、普段は仕事などで忙しく、市場の値動きを監視する時間が無い人にも適している点が挙げられます。

株式投資や為替取引などは、市場が開いている時には常に価格変動があります。一日で大きな価格変動がある場合も多く、資産の増減が激しいため、こまめな確認が必要となります。

投資を始めたくても時間が無いために、投資することをためらっている人も多いと思います。ほったらかし投資は、時間のない人でも実践でき、尚且つ、資産が増やせる可能性がある投資手法として注目されています。

また投資は難しく、専門的な知識を身につけるための勉強が必要と思う人も多く、始めるのにハードルが高い面もあります。
ほったらかし投資は、計画段階で商品や資金の選定を間違わなければ、投資後の特別な管理や商品の入れ替えを行わなくても良いため、専門的な金融の知識が高くなくても成功できる可能性はあります。


<ほったらかし投資の商品の種類>

ほったらかし投資の商品の種類は、多くの選択肢がありますが、今回は3種類ご紹介いたします。


・投資信託の積立

ほったらかし投資に適している商品としては、投資信託の積立投資が挙げられます。
長期的な目線で少しずつ積立を行うことで、最初に購入するタイミングをそれほど気にせずに投資を始めることができます。

また積立で購入することにより、購入価格が平均化されます。
この場合、出来るだけ売買手数料や信託手数料が安い商品を選ぶことも重要なポイントと言えます。

小額から投資することで、多少含み損になった場合でも、気にならない金額から始めることが重要です。
常に価格が気になって仕方がない状況は、ほったらかし投資とは言えず、自身のリスク許容度を超えた投資と言えますので注意が必要です。

同じ投資信託と言っても、レバレッジ型の投資信託は短期間に大きなリターンが期待できる一方で、思わぬ大きな損失になる場合もあり、最初に始める商品としてはリスクが高いと言えます。


・ロボアドバイザー

ロボアドバイザーとは、AIの活用による資産運用サービスです。
最近は、様々な金融機関や証券会社でロボアドバイザーが広がっています。

ロボアドバイザーには「アドバイス型」と「投資一任型」の仕組みがあります。
アドバイス型は、基本的に投資商品やそのバランスを投資家に提案する仕組みで、運用は自身で行うことになります。

投資一任型は、投資商品やバランスの提案に加えて、運用まで自動で行う仕組みです。
投資一任型を選択した場合は、投資商品の選択から購入、運用や商品の組み換えまでAIに一任できるメリットがあります。

通常、投資前後に行う作業や計画をすべてやってくれるため、ロボアドバイザーは、ほったらかし投資に適した投資手法と考えることができます。
ロボアドバイザーの最低投資金額は、1万円から10万円の場合が多いですが、最近は100円や1000円から始められる商品も増えており、小額から始められることもメリットと言えます。

AIがマーケットの状況に合わせて、どのような運用をするかを体感することで投資の勉強にもなり得ます。
自動的に運用されることで、手間と時間をかけずに投資を始めることができるため、活用する人も増えており、投資を始めるきっかけになる商品のひとつだと言えます。


・不動産クラウドファンディング

不動産クラウドファンディングとは、従来からある不動産投資を小口化した商品です。
インターネット上で投資家を募集し、その資金で事業者は不動産の取得と運用をおこない、得られた家賃収入や売却益を原資として、投資家に分配する仕組みの商品です。

不動産特定共同事業法が2017年に改正され、個人投資家でもインターネットを用いて少額から不動産投資ができるようになりました。
新しい商品ですが、最近は不動産を得意とした上場会社やそのグループ会社が不動産クラウドファンディング運営に参入し、ファンドの透明性や安全性が高まっており、流入する資金額も増加傾向にあります。

不動産投資は広く知られており、安定した収益が見込めるミドルリスク・ミドルリターンの投資手法のひとつですが、投資物件を実際に購入するには多額の資金が必要です。
特に最近は、不動産価格自体の上昇と建材費や人件費の高騰もあり、中古物件でも価格が上昇している傾向があります。

不動産投資を実践したいと思っても、投資を始める時の資金面のハードルは高く、投資後も物件の管理や税金など、専門的な知識が必要な場合もあり、躊躇してしまう人も多いと思います。
現物不動産投資は、安定した収益が見込めますが、どちらかと言うと投資経験が豊富な富裕層が行う投資として認識されている傾向もあります。

不動産クラウドファンディングは、従来の不動産投資を小口化することで、簡単に手間なく
不動産オーナーになれる新しい不動産投資です。

不動産クラウドファンディングの最低投資金額は、1万円から投資可能で、利回りは2%から5%、運用期間は3か月から数年までと、多くのファンドから投資家が自分に合った条件のファンドを選択することができます。

不動産クラウドファンディングの特徴として、日々の価格変動が無いことが挙げられます。
株式投資や為替取引は、市場が開いている際には常に価格変動があり、マーケットが不安定な時は1日に10%以上の変動があることも珍しくありません。

不動産クラウドファンディングには、この価格変動リスクが無いため、投資後は運用期間が終了し、投資元本が償還されるまで待つだけのほったらかし投資になります。
運用は不動産のプロである事業者が行いますので、投資後の管理は特に必要がありません。

価格変動がないことは、投資信託の積立てとロボアドバイザーには無い、不動産クラウドファンディングがもつ優位点だと言え、ほったらかし投資には最適な商品と考えることができます。


今回は、最近注目度が高い「ほったらかし投資」の特徴と、適している商品を解説してきました。それぞれの商品にもメリット・デメリットがありますので、自身に合う商品を分析し、選択することが重要です。小額から投資できる商品ですので、投資を始めるきっかけにもなり得ると思います。「ほったらかし投資」を投資の入門として実際に体験し、知識や投資スキルを高めて、他の投資に挑戦することも有効な投資戦略と言えます。