できるだけ気軽に投資を始めたいという人は多いでしょう。簡単投資があるならやってみたいという人のためにこの記事では現実的に存在するのかどうかを説明します。投資信託が簡単投資なのかも解説するので今後の参考にして下さい。
簡単投資とは
簡単投資は単純に簡単に資産を運用して増やすことができる投資を指します。人によって何が簡単で何が簡単でないかは異なるので、誰にとっても簡単投資というものが存在するわけではありません。
ただ、あまり複雑ではなくて、必死に勉強しなくても投資を始められる場合には簡単投資と考えられる場合が多いでしょう。ただ始めるときの負担が少ないだけでなく、運用しているときにもあまり必死にならなくても大丈夫なものが良いという人もいます。
いつも気軽に取引できる投資なら多くの人が簡単投資と考えられますが、勉強しないと損失ばかりになってしまうような投資はあまり簡単投資とは考えられません。
簡単投資の定義としては基本的には初心者でも手軽に取り組めることがまず挙げられるでしょう。専門的な知識や経験がなくても問題はなく、理想的には今後もあまり勉強しなくても資産運用ができるのが簡単投資として望ましいと言えます。
このような手軽さを持っている投資は存在するはずがないと思う人もいますが、実は存在しています。投資をして資産形成をしたいという人が増えている影響で、証券会社もあの手この手で新しいサービスを開発してきました。
昔からある初心者向けの投資も含めると、多数の候補から選べるようになっています。簡単投資があるなら始めたいと思っている人は自分に合うものを探してみましょう。
簡単投資の種類
この記事で大まかに定義した簡単投資の内容に合致する投資として挙げられるものが4種類あるので、それぞれの特徴を大まかに確認していきましょう。
まず、近年人気が上昇してきている投資としてロボアドバイザー投資があります。ロボアドバイザー投資とは資産運用の目的や希望する運用期間、リスクに対する考え方などを総合して、適切なポートフォリオで分散投資をしてくれるサービスです。
証券会社の担当者がヒアリングをしてポートフォリオを決めるのではなく、アンケートのような質問に答えることで機械的にポートフォリオが策定されることからロボアドバイザー投資と呼ばれています。
ロボアドバイザー投資を応用して、機械的な処理にAIを組み込んだのがAI投資です。AIを使っていることでポートフォリオの内容が大きく異なり、学習もおこなうことから投資の成功率が高いと期待されています。
また、証券会社の担当者によってポートフォリオが策定されるのがラップ口座です。大きな資産を持っている人に対して提供されているサービスで、担当者に運用してもらうことで利益を得ることを目指せます。
また、不動産投資も考え方によっては簡単投資の一種です。サブリースをすれば不動産経営は全て業者に任せることができるため、不労所得を得られる投資になります。初期投資額は大きいですが、ローンを組めるので負担は最小限に抑えられます。
投資信託は広い意味では簡単投資
簡単投資の一種として投資信託も考えることが可能です。投資信託は自分で銘柄を選定して投資しなければならないという点では株式投資などと似ています。しかし、投資信託は一銘柄を選ぶだけで数種類から数十種類の異なる銘柄への投資になるのが特徴です。
国内外の株式や債券、外貨や不動産などを組み合わせているのが投資信託の特色で、運用会社によって資産の分け方や売買などによる取引が実行されます。本来なら自分で多数の銘柄を選定し、それぞれについてタイムリーに取引をしなければなりませんが、投資信託なら信託報酬を支払うだけでプロによる分散投資をしてもらえます。
運用会社は運用のプロとしてノウハウを持ち、経験も積んでいるので大きなリスクがない場合が多くなっています。さらにどのようなポートフォリオの投資信託なのかをそれぞれ丁寧に目論見書としてまとめてあるため、自分が期待する投資になるかどうかを簡単に見極めることが可能です。
資金さえ出してしまえば後は運用会社が適切な形で運用してくれるので、投資中にもあまり大きな負担はありません。このような特徴を総合的に考えると簡単投資の一つとして捉えることができます。
ただ、投資信託は最初に銘柄選びをするのは大変になりがちです。本当に利益が大きくなる投資信託を選び出すためには知識が必要になるのは事実です。
アプリの活用も簡単投資の一種
簡単投資とは何かを考えたときに、取引をするのが簡単な投資方法という視点を持つこともできるでしょう。証券会社の担当者に対面で話をしてどのような取引をするのかを伝えるのは厄介と感じる人もいます。
株式や債券の銘柄を選定するときにパソコンを起動して操作をするのは面倒だと思う人もいるでしょう。しかし、手元にあるスマートフォンで投資をおこなえるなら簡単だという人もいます。このような人におすすめなのがスマートフォンのアプリの活用です。
アプリを使って簡単投資をおこなえるようにしている証券会社も増えているため、取引が大変と思っていた人も試しに使ってみましょう。
投資の種類によってアプリでどのような操作が必要になるかは異なります。基本的には登録を済ませてしまえば自動ログインになるので、アプリを起動したら好きな投資商品を選び、銘柄や金額を指定していくだけで投資をおこなえます。
アプリならいつでもどこでも使えるため、思い立ったときにすぐに資金を投入したり、引き上げたりすることができるでしょう。投資をするときには手続きが複雑になりそうで心配だと思っていた人や、証券会社の担当者とのやり取りが面倒だったからやめてしまったという人にとってはアプリを使うのは合理的です。アプリの活用も考え方次第では簡単投資の一種とすることができるでしょう。
簡単投資で資産運用をするメリットとデメリット
簡単投資で資産運用をするのはとても気軽でやりやすいのがメリットです。取引の仕方が複雑だからやめておこう、勉強するのが大変だから投資は諦めようといった考えを持っていた人も、簡単投資なら気楽に始めることができるでしょう。
しかし、簡単投資は簡単すぎるほどデメリットが大きくなるので注意が必要です。簡単すぎるとあまりにも気軽に投資できてしまうため、資産運用のリスクに対して意識が薄れてしまいがちなのがデメリットになります。
投資はどのような方法を選んだとしてもリスクを伴うものです。資産が減ってしまうリスクがあるけれど、気楽な気持ちで運用してしまったために失敗したという事例はよく知られています。
また、簡単投資では手数料がかかるものが多いのもデメリットです。ロボアドバイザー投資やAI投資、ラップ口座や投資信託では手数料の数パーセント取られることになります。自分で同じように運用できたとしたらもっと大きな利益を得られるので、実質的には損とも言えます。
不動産投資でも管理業務を全て委託すると委託費がかさむため、利益の一部が失われてしまうことになるのがデメリットです。簡単投資は他人に任せる部分が広いため、学ぶ意欲がないと成長しにくいのも問題点です。
自分から学んでもっと稼げるようになりたいという前向きな気持ちを持つことが簡単投資をするときには欠かせません。
初心者はデメリットも理解した上で簡単投資に取り組もう
簡単投資は気軽に始められるのがメリットで、知識が不足していてもリスクの低い運用が可能なのも魅力です。しかし、学習しようという気持ちがないと投資家としては成長しにくいデメリットもあるのを理解して取り組むのが大切です。