投資信託で儲けるには?仕組みや商品の選び方を解説

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投資の中で比較的安全性が高いと言われる投資信託を始めたいと考えている人も多いでしょう。ここでは、投資信託での商品選びの仕方、利益を求める計算式、どのくらいの確率で儲けられるのか、儲ける仕組みなどを解説します。これから投資信託を始めたいと考えている人はぜひ参考にしてください。

 

投資の中で比較的安全性が高いと言われる投資信託を始めたいと考えている人も多いでしょう。ここでは、投資信託での商品選びの仕方、利益を求める計算式、どのくらいの確率で儲けられるのか、儲ける仕組みなどを解説します。これから投資信託を始めたいと考えている人はぜひ参考にしてください。

 


投資信託で儲けるには最低限の知識は必要

近年、個人でも投資で資産運用をする人が増えています。そんな資産運用先として注目されているのが投資信託です。


ファンドとも呼ばれ、多くの投資家から資金を集めて資産運用のプロが株式や債券などに投資し、結果を還元してくれるという金融商品を投資信託と呼びます。投資信託の大きな利点が、資産運用のプロに任せられるという点です。


個人で投資をしようと思えば、さまざまな投資に関する書籍を読み、勉強会やセミナーへの参加、日々ニュースや値動きのチェックをする必要があります。しかし、投資信託を利用すれば、商品を購入するだけで、後はプロに任せるだけです。


個人で投資をする人も、一部の資金を投資信託にまわすことでリスク分散にもなります。


少額で購入できる商品もあり、少ない資金で始めることも可能です。この利点だけを見れば、ほぼ丸投げ状態でリスクもなくリターンを得られると感じる人もいるかもしれません。また、投資信託をして本当に儲かるのかと疑問を感じる人もいるでしょう。


投資信託には多くの商品があり、どの商品を選ぶかでリスクも異なると考えてよいでしょう。プロが運用するからといってもリスクはあります。ファンドの中にはマイナスになるものもありますし、運用するプロの実力もさまざまです。


そのため、投資信託で儲けるためには商品の見極めが必要です。安全性が高いと言われる投資信託をする際にも、最低限必要な知識を身につけてから購入しましょう。


トータルリターンで商品選びをする

投資信託選びでは、平均利回りをまずチェックする人が多いです。平均利回りとは、投資額に対してどのくらいのリターンが得られるかを示した指数です。


投資信託と呼ぶ商品は多くありますが、この利回りをチェックすれば、利益を出している商品なのか、それとも損失を出している商品かも簡単に見分けがつきます。


では、高利回りの商品を選べば問題ないのかというとそうではありません。投資では、リターンが高いほどリスクも高くなるという特徴があります。


高利回りの商品は、上手くいっているときは大きな利益も得られるのですが、逆になったときには大きな損失が出る可能性も潜んでいるので注意が必要です。利回りだけでなく、どの程度の手数料がかかるのかもチェックします。


利回りが高くても手数料が高いことで得られる利益が減ることもあるので、実際に手にできる利益を確認することも重要です。また、トータルリターンを考慮した商品選びも大切です。


配当金の利回りばかりに注目するのではなく、売却益も加えたトータルリターンが高そうな商品を選びます。短期的にも長期的にもリターンが期待できる商品を選びましょう。株式や債券、為替などの値動きは日々変動し、世界経済や政治、企業業績などさまざまな影響を受けます。


そのため、プロでも確実な運用は難しいです。しかし、短期的にも長期的にも上手く運用している商品ならリスクも軽減できる可能性が高いです。


儲けを計算して運用をする

納得できる商品選びをしても、購入後に放置するのは良くありません。定期的に購入した商品をチェックすることが大切です。保有している商品の分配金での利益率を求めるには、まず分配金から税金や手数料を引きます。


その金額を投資元本で割って100をかけると利益率を求めることができます。分配金の利回りだけでなく、総合的な利益も計算しましょう。計算の仕方は、基準価格の増減に受け取った分配金を足して購入価格で割ります。


この統合的な利益を求めれば、どの程度のリターンが得られているかをパーセンテージで確認可能です。複数の商品を購入している場合でも、適切な儲けを計算すれば効率よく利益が得られているのかを確認できます。


思っているような利益が得られていない商品は、もっと効率よく儲けられそうな商品に乗り換えるのも良いでしょう。投資信託はプロが運用するので安全性が高いと思う人も多いですが、プロでも経験の違いはありますし、プロだからといって完璧に儲けられるわけでもありません。


そのため、商品を購入して放置をするのではなく、定期的にチェックをして、利益の変化を調べておくことが大切です。


ただ、短期的な損益で一喜一憂したり売買をするのは良くありません。冷静に利益の変動を確認して、なぜこの商品はこのタイミングで変動するのかを調べましょう。商品の値動き変動の癖を把握すれば売買タイミングも把握しやすくなります。


投資信託ではどのくらいの確率で儲かるの

2015年に1000人の個人投資家を対象に、日本のある証券会社が投資で儲かっているかどうかの調査をしました。すると、個人投資家で利益が出ているのは約10%程度で、約30%の人がほぼ損得なし、約60%の人が損失を出しているという結果になっています。


また、2019年の金融庁の調べでは、投資信託で儲かっている人は65%という結果です。この調査結果からもわかるように、確実に投資で儲けることはできません。


ただ、利益を出している投資家と損失を出している投資家とでは、考え方、投資手法に違いがあるとも考えられています。あくまでも傾向ですが、利益を出している人は長期的投資、損失を出している人は短期投資をしている傾向にあります。


利益を出している人が長期保有をする理由として、短期的な値上がりでの儲けが目的ではなく、株主優待や配当金が目的だからという理由が多いです。損失を出している人は、一点集中で購入をしたり、一時的な下げで売却してしまったりして損失を出している人が多いです。


また、個人投資家は含み損が40%程度出ても保有し続ける人が多く、含み益が出ればすぐに利益を確定してしまう傾向にあります。投資で儲かっているかの調査結果だけを見れば、投資で儲けるのはかなり難しいように感じます。


しかし、ギャンブルのように短期的に利を得ようとしない、適切なタイミングで損切りをするなど、投資をするうえで基本的な行動をするだけで儲かる可能性を高めることはできるでしょう。


投資信託で儲ける仕組みとは

投資信託で儲ける仕組みとして、キャピタルゲインと呼ぶ売買損益とインカムゲインと呼ぶ分配金があります。売買損益は、商品を売却したときに発生する損益のことです。購入したときの基準価格よりも高いタイミングで売却すれば、売買損益での儲けが出ます。


分配金は、決算日に収益の一部を投資家に支払うお金のことを言います。この分配金を得るためには、決算日まで商品を保有していることが条件です。投資信託で儲けるためには長期投資が基本で、5~20年程度保有することを前提に購入しましょう。


そして、その間に売却するタイミングを判断します。基本的に売却するタイミングは、基準価格が購入した価格よりも上回っているときです。


基準価格が購入価格よりも下回っていても、運用で利益が出ていれば分配金がもらえます。そして、運用で大きく利益が出ているなら基準価格も大きく値上がりするので、そのタイミングで売却すると良いでしょう。


ただ、高値圏で購入すると購入価格を基準価格が上回ることは難しいです。そのため、購入前に過去の値動きもよく確認して、できるだけ安いタイミングで購入することが大切です。そして、リスクを分散させるために、商品の資産分散をしましょう。


国内株式だけ、海外の株式だけで構成した商品のみを保有しているとリスクが高いです。株式や債券、国内や海外など、投資先のバランスの良い商品に投資をすればリスクが軽減でき、利益を得やすい状態を作れます。


初心者でも儲けやすい投資だけどある程度の勉強や管理は必要

投資信託はプロが運用する商品です。しかし、100%儲かるというものではありません。ただ、初心者にとっては高い確率で儲けられるのも事実です。正しい知識を身につけて、上手く活用すれば老後の生活資金を作ることも可能です。