原油投資について徹底解説!信託とは?ノーロードとは?

原油投資について徹底解説!信託とは?ノーロードとは?|リビングコーポレーション

 

原油は投資の際にしばしば着目されていますが、実際に原油に関連する投資をやってみたことがない人は多いでしょう。原油投資とはどのようなものなのでしょうか。近年の原油投資の状況について広く解説するので参考にして下さい。

 

原油投資とは

 

原油投資とはWTIなどによって価格が決まる原油に着目しておこなう投資を全般的に指します。原油はコモディティの一種として商品先物取引で昔からよく投資がおこなわれてきました。原油の商品先物取引は証拠金取引の一種で、レバレッジをかけて取引できるのが特徴です。

 

売買をするタイミングを予め指定して売買するのが特色で、価格が下がるときでも上がるときでも値動きの幅とレバレッジに応じた利益を得ることができます。レバレッジも最大20倍までかけられることから、少額資金でも大きな資産形成が可能という点で人気があります。

 

原油投資では原油価格の推移を追う必要があります。世界中で使用されているコモディティなのが原油の特徴で、需要と供給のバランスによって価格が大きく変動します。アメリカやサウジアラビアなどの主要産油国によって生産量の調整がおこなわれていて、基本的には原油価格を安定させる方向で取り組みが続けられています。

 

ただ、主要産油国から成る石油輸出国機構に所属していない国からの産出もあるため、完全に原油価格の制御ができているわけではありません。結果として原油価格は上下動を繰り返していて、調整が入る度に値動きが反転する傾向があります。その動きを見慣れると原油の先物取引による投資のタイミングをうまく見極めることが可能です。

 

原油投資信託とは

 

原油投資として主流なのは商品先物取引でしたが、近年になって人気が急騰しているのが原油投資信託です。投資信託は多数の投資先や投資商品を組み合わせていて、大勢の投資家から集めた資金を運用会社が適切な形で運用する仕組みになっています。

 

投資信託の種類にも様々なものがありますが、インデックスファンドと呼ばれる投資信託の中に原油投資になるものが登場してきました。インデックスファンドとは経済指標の一つに連動するように設計されている投資信託です。原油価格に連動するように設計されたインデックスファンドは原油投資と同じようなものだと考えられるでしょう。

 

原油価格連動型に限らず、インデックスファンドは基本的にETFと呼ばれる上場投資信託になっています。上場している投資信託は市場が開いているときならいつでも売買できるのが特徴です。原油の生産量の調整が定期的におこなわれている影響で、原油の市場価格は上がり続けることも下がり続けることもあまりないと考えられます。

 

そのため、原油投資信託では原油価格が低いときに購入し、高いときに売却するという形で利益を得るのが基本です。日本国内の投資信託では三銘柄程度が市場で取引されているため、投資信託で原油投資を比較的やりやすい環境が整っています。世界的には多数の原油価格連動型インデックスファンドがあります。

 

SBI証券でできる原油投資とは

 

原油投資をするときにはSBI証券でできるCFD取引も候補にしてみましょう。CFD取引とは差金決済取引です。株価指数などの指標を使って売買をするのが特徴で、買ったときよりも売ったときの方が指標が大きくなっていたら差分だけ利益を得ることができます。

 

CFD取引に使える指標は証券会社によって異なりますが、SBI証券ではWTI原油価格連動型上場投信の基準価額を指標とするCFD取引が可能です。少し遠回りになりますが、原油価格と連動するように設計されている上場投資信託の価格に基づいて、売買による差額での取引ができます。

 

SBI証券でできる原油投資としてカバードワラントもあります。カバードワラントは投資期間が定められていて、満期になったときの権利行使価格と決済価格の差額を取得できる投資方法です。

 

SBI証券では他社との提携によって原油を指標とするカバードワラントに対応しています。カバードワラントは買うだけで売るという行為が必要なく、満期になったら自動的に決済されるのが特徴です。

 

想定外に原油価格が上がったり下がったりしてしまったときには途中売却をすることもできるため、リスクを回避しながら原油投資をすることが可能です。バイナリーオプションなどのオプション取引に近い性質を持っている取引なので、ハイリスクということを意識して投資を進める必要があります。

 

原油投資信託がおすすめの理由

 

原油投資をするときには投資信託を選ぶのがおすすめです。投資信託でも商品先物取引でもCFD取引でも、基本的には原油価格の上下動を見て取引する点では違いがありません。

 

ただ、商品先物取引やCFD取引ではハイリスクハイリターンの投資になるのに対して、原油投資信託では比較的リスクが低い運用が可能です。レバレッジをかけられるのは商品先物取引やCFD取引の特徴で、自分の資金以上に大きな金額の取引ができます。

 

利益を得られたときにはレバレッジをかけた分だけ利益が倍化しますが、損失が生じたときにも倍増してしまうのが問題点です。稼ぎたいという気持ちがあるとレバレッジを大きくしたいという気持ちに駆られてしまいがちなので、投資信託にしておくのが無難なのです。

 

また、投資信託はあくまで原油価格と同じように基準価額が推移するように設計されているだけで、価格がずれることもあるのではないかと思う人もいるでしょう。それは事実ですが、原油価格は推移を読みやすいため、99%程度の一致率を誇っている投資信託が多くなっています。

 

そのため、投資信託でも実質的に原油価格で取引しているのとほとんど違いはありません。上場投資信託なので自分の希望するタイミングで売買をすることが可能で、少額でも投資できます。初心者にとって取り組みやすいことから、投資信託をまず選ぶのがおすすめです。

 

原油の投資信託でノーロードを選ぶメリット

 

原油投資信託をするときにはノーロードを選ぶのがおすすめです。ノーロードとは売買手数料がかからないことを指します。一般的に投資信託は売買のときに若干の手数料がかかりますが、売買をしやすいようにノーロードにしている商品も増えてきました。

 

原油投資信託の場合にもノーロードのものがよくあります。原油投資信託で特にノーロードなのが重要なのは、インデックスファンドの中でも頻繁な売買が必要になる場合が多いからです。

 

原油価格は一定の水準になるように調整が続けられているため、大きく上がったり下がったりしても元の水準に戻ってくるのが基本です。上がったら売り、下がったら買うということを繰り返すことで大きな資産を形成できます。

 

基本的に長期保有によって利益を得るタイプの投資信託ではないので、本格的に利益を得ようとすると売買の回数がかなり多くなるでしょう。その度に売買手数料がかかってしまうと、なかなか利益が大きくならずに悩んでしまいがちです。

 

売買手数料がかかるのが気になってしまって買えない、売れないということもあるでしょう。すると売買のチャンスを逃してしまって利益を得にくくなります。

 

ノーロードなら気兼ねなく買うことも売ることもできるのでチャンスを逃すことはありません。本気で原油投資で稼ぎたいと思うなら、ノーロードを選ぶのがおすすめです。

 

原油投資をするなら投資信託から考えよう

 

原油投資には商品先物取引やCFD取引もありますが、投資信託を選ぶのがおすすめです。レバレッジをかけるリスクがないだけでなく、ノーロードの商品もあるので初心者でも取引しやすい仕組みが出来上がっているからです。