分散投資で賢く資産運用!リスクを減らせる手堅い運用方法

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投資に興味がある人なら、一度は「分散投資」という言葉を聞いたことがあるはずです。しかし、投資初心者で分散投資がどんなものか、どんなメリットがあるのか詳しく説明できる人は少ないでしょう。ここでは、分散投資の基礎知識やメリット・デメリットを解説します。

 

投資に興味がある人なら、一度は「分散投資」という言葉を聞いたことがあるはずです。しかし、投資初心者で分散投資がどんなものか、どんなメリットがあるのか詳しく説明できる人は少ないでしょう。ここでは、分散投資の基礎知識やメリット・デメリットを解説します。

 


分散投資とはなにか?

投資の対象となる金融商品にはさまざまな種類があります。株式や債権など投資初心者でも手が出しやすいものから、ある程度まとまった資金が必要な不動産投資や、勢いはあるものの未知数な部分が多い暗号資産(仮想通貨)など、多種多様な金融資産が日々取引されています。分散投資とは保有する金融商品を特定の商品一つに限定せず、複数の商品に多様化させる投資手法のことです。


分散投資は大きく「時間分散」と「資産分散」に分けられます。時間分散とは、まとまった資金で購入予定の金融商品を一度に購入せず、タイミングを変えて数回ずつに分けて購入する方法のことです。時間分散として代表的なのが後ほど紹介する「ドル・コスト平均法」です。


一方の資産分散は、株式と債券、投資信託と不動産など、値動きの異なる金融商品に資金を分散する方法を指します。資産分散では、保有する金融商品の種類によって分散を図るのが一般的ですが、これとは異なる方法で分散を実現することも可能です。


たとえば、外貨への投資であれば、米ドルだけに投資するのではなく、豪ドルやユーロなど異なる通貨への投資によって分散投資ができます。


株式投資なら、国内株式とアメリカやドイツなどの外国株式を組み合わせることで、地域による分散投資が実現します。また、同じ国内株式であっても、全く違う値動きをする業界の株式を組み合わせれば、外国株式を購入せずとも分散投資可能です。


リスクを減らせる!分散投資のメリット

分散投資のメリットは、価格変動リスクで被る損害を小さくする効果が期待できることです。価格変動リスクとは投資に関わるリスクの一つで、金融商品の価格の上下動により、保有する金融商品の価値が変わってしまう可能性を指します。


分散投資を実践せずに投資をおこなう場合、株式や債券、不動産などの金融商品のうち、一つの銘柄に資金を集中させることになります。


このような状態だと、保有している金融商品で大規模な価格変動が起きたとき、その影響が保有するすべての商品におよび、大きな損失を被る可能性があるのです。この価格変動リスクを回避するのに有効なのが分散投資です。


複数の金融商品を持っていれば、保有する金融商品の一つが価格変動の影響を受けて損失を出しても、別の金融商品から生み出される利益で損失分を埋め合わせられます。


また、分散投資のリスク低減効果を裏付けているのは、複数の金融商品の保有、つまり資産分散だけではありません。時間分散にも投資のリスク低減効果があるのです。金融商品を購入するタイミングを一度に限定すると、購入直後の価格変動により、損をしてしまう可能性があります。


しかし、分散投資で金融商品を購入するタイミングを分散すれば、高い値段で大量に購入してしまうリスクを抑え、長期的な損失額を小さくできる可能性があります。以上のことから、分散投資は投資に付きもののリスクを低減できる投資手法なのです。


分散しても意味がない?分散投資のデメリット

分散投資は、一点集中型の投資で大きな利益を上げるなどした一部の投資家から「意味がない」と評価されています。分散投資否定派がこのような主張をする理由は「分散投資は儲からない」と思っているからです。


分散投資では、複数の金融商品を保有するのが基本です。保有する資産の種類が増えるほど、それらすべてが一斉に値上がりする可能性は低くなります。したがって、分散投資に大きな儲けは期待できないのです。


しかし、分散投資本来の目的は、投資に付きものである価格変動リスクを抑えること。投資で得られるリターンを最大化するのが目的ではないので、大きく儲からないのは当然です。


分散投資の対義語にあたる「集中投資」は、大きなリターンが見込める投資手法です。集中投資とは、一つの金融商品に手持ちの資金を集中させる投資手法のこと。価格変動によるあおりをもろに受けるリスクがある一方で、短期間で大きな利益を生む可能性があります。


しかし、分散投資よりも格段にリスクが高いため、投資をはじめたばかりで不安やわからないことが多い初心者にはおすすめできません。


「投資の神様」として知られるウォーレン・バフェットも「分散投資は投資を知っている人にはあまり意味がない」と述べる一方で、「分散投資は投資を知らないことへの損失防止だ」とも述べています。


やはり投資初心者は分散投資からはじめて、投資経験を積み上げていくのが懸命でしょう。


分散投資の基本!ドル・コスト平均法とは

分散投資の手法として有名なのが「ドル・コスト平均法」です。ドル・コスト平均法とは、ある特定の金融商品を定期的かつ同じ金額分だけ購入し続ける投資手法のこと。ドル・コスト平均法のポイントは、毎回同じ金額を投資するところにあります。


1万円なら1万円、3万円なら3万円を金融商品の値段に関係なく投資し続けるのです。毎回同じ金額だけ金融商品を購入していると、商品の価格が高いときは購入量が少なくなり、価格が低いときは購入量が多くなります。


このような買い方を長期間続けていると、定期的に一定量の金融商品を購入する場合とくらべ、平均購入価格が低くなるのです。


ドル・コスト平均法のメリットは、まとまった投資資金を用意しなくても投資にチャレンジできるところです。毎月の給料から自分で設定した金額を定期的に投資に回せばいいので、まとまった資金を貯めておく必要がありません。


そのため、思い立ったその日から投資をスタートできます。また、フラットな気持ちで投資に臨めるのもドル・コスト平均法のメリットです。金融商品の価格によって購入量を決める手法で投資をおこなう場合、「値下がりしたところで買いたい」という欲が出がちです。


すると、チャートから目が離せなくなり、価格の上下動に一喜一憂するようになるでしょう。ドル・コスト平均法なら、自分が設定したルールに従って投資をおこなうだけなので、価格変動に踊らされる心配がありません。


分散投資初心者には投資信託がおすすめ!

ここまで分散投資のメリットや、分散投資の代表的な手法であるドル・コスト平均法について説明してきました。しかし、これを読んでいる人のなかには「分散投資の理解は深まったけど、実際にどうやって分散投資を実行すればいいのかわからない」と感じる人も多いでしょう。


現に、分散投資の恩恵を得るには、どの金融商品をどれだけ購入すべきか、またどのタイミングで売買すべきを見定めなくてはなりません。しかし、投資をこれからはじめようとしている方や、投資をはじめて間もない投資初心者の方が、これらの判断を正しくおこなうのは至難の業です。


分散投資を実践したい投資初心者の方には、投資信託の購入が適しています。投資信託とは、投資家から集めたお金を投資のプロが複数の株式や債券に投資し、大きな利益が出るよう運用してくれる金融商品のこと。


数ある金融商品のなかでも、特に投資初心者におすすめとされています。なぜなら、投資信託なら気軽に分散投資が可能だからです。投資信託では投資家から集めた資金を使い、複数の金融商品を少しずつ購入します。


どの銘柄を購入するか、どのタイミングで売買するかなど、分散投資に関する難しい判断はすべて投資のプロにおまかせできます。購入する金融商品を選定するために必要な情報収集や、売り時を判断するための値動きチェックも必要なくなるので、分散投資に関する手間を省きたい人にも向いているでしょう。


分散投資は投資初心者の強い味方!

どんな投資にもリスクは付きものです。リスクと上手に付き合いながら投資で利益を出すには、分散投資の実践が基本です。分散投資に大きな利益は期待できませんが、その分、価格変動リスクを低減しつつ、着実にあなたの投資を成功に導いてくれるでしょう。