資産形成に適した投資の考え方とは?

資産形成に適した投資の考え方とは?|リビングコーポレーション

将来に備えてお金を増やしたいと考えても、何から始めればよいのか分からないため、実践できない人も多いと思います。知識や経験が少ないと、結果的に資産が減ってしまうということにもなりかねません。今回は資産形成に適した金融商品とその考え方について解説していきます。

 

<資産形成とはなにか?>

資産形成とは将来への備えとして、少しずつお金を貯めて増やしていくことを言います。イメージとしては、お金を積み上げていく印象です。

 

資産形成は基本的には、中期・長期で行うことです。短期的にお金を大きく増やそうと考える人も多いと思いますが、それは投資ではなく、投機的な行動になる危険性があります。

 

投資は元本保証ではありませんので、時には資産が減ってしまうこともありますが、正しい知識や手法であれば、回復し結果的に資産が増える可能性があります。

 

資産形成を始めるにあたって、投資に対する正しい知識をつけることで、将来的に資産を増やせる可能性が向上すると思います。他人の意見に従い、よく理解せず安易に危険な商品に手を出すことは、資産を減らす要因になってしまいます。

 

<なぜ資産形成が必要なのか?>

人生にはいろいろな出来事が起こります。計画して自ら行うことや、時には予期しなかったことも起こります。年齢を重ね、結婚し家族が増え、住居や働き方が変化することもあります。また病気やけがへの備え、退職後の生活を考えてお金の管理をする必要もあります。

 

収入が右肩上がりで増え、安定した経済状況が継続的に保証されていれば資産形成は必要ないかもしれませんが、現在日本においては、お金を取り巻く環境は良いとは言えません。給料が増えない中、物価は上昇基調で社会保険料も上がっています。

 

将来ますます高齢化社会になることは避けられず、公的年金だけでは不安が残ります。安心して老後を迎えるためにも、お金の管理と資産形成は重要性を増しています。

 

<資産形成の種類とは?>

資産形成と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、「投資」だと思います。しかし、普段から親しみのある「貯蓄」も資産形成の一部です。

 

計画的に貯蓄をしつつ、余剰資金を投資に回して少しずつ増やしていくことが資産形成の正しい手法と言えます。計画外の不意な出来事に備え、現金を確保しながら、投資をしていくバランスが大切だと思います。

 

<資産形成は危険?>

資産形成として、投資でお金を増やすことは理想的ですが、投資は元本保証ではなく時には元本が減ってしまうこともあります。投資中には様々なことがおこり、想定外な事が起こる可能性もあります。

 

「投資で一獲千金」「投資で資産の全てを失った」どちらも一回は耳にしたことがあると思います。一般的に投資に対しては、極端な例が大きく取り上げられている印象があり、これは投資というよりは投機と言われる投資手法に当てはまる例だと言えます。

 

投資は危険な行為、投資はギャンブルという捉え方が多いのも事実ですが、正しく理解すればそれほど恐れるものではないと思います。人は自分の知らないものや理解していないものに対してはネガティブな印象を持ちます。資産形成を考えるにあたって、投資について勉強し、正しい知識と実践する中での経験を積むことで、危険だという印象は薄れていくと思います。

 

<いつから始めればよいか?>

資産形成と聞くと、老後を考える年齢になってからという印象を持つ人も多いと思います。しかし資産形成は、始める時期が早ければ早いほど、時間的や経済的な優位性が生まれると考えられています。

 

20代や30代前半から資産形成を始めることで、現役の時間が長くなるため、より長期目線で貯蓄や投資が行えるようになります。給与収入が継続的にあることで、余剰資金が生まれやすくなり、それを投資に回して効率的にお金を増やすことができます。投資は長く時間をかけることで、元本を上回る運用ができる期待値が高まります。

 

<資産形成に適した投資手法>

ここからは資産形成に適した手法や商品を確認していきます。

 

・定期預金

普通預金や定期預金も資産形成のひとつです。まずは将来的に必要なお金を、安全な手法で確保することが大切です。

 

しかし、現在日本の金利は低金利で、普通預金の金利は0.001%、定期預金の金利は0.002%が一般的な金利です。資産はほとんど増えないと言っても良いですが、貯蓄で現金を確保し、余った資産があれば投資に回すという選択肢も取れるため、先ずは貯蓄をすることが重要です。

 

・投資信託

投資信託は株式の個別銘柄分析がそれほど必要無いため、資産形成の初心者には向いている金融商品のひとつです。運用は投資の専門家が行うため、知識があまりない段階の人にも向いています。

 

投資信託は始めやすい商品ですが、日々の価格変動はあります。資産が増える可能性も減る可能性もあるため、今ある資産を一気に集中的に投資することはリスクが高まります。小額から少しずつ積み立てていくことで安全性が高まります。

 

・株式投資

株式投資は投資では一番有名な商品ですが、一般的にはハイリスク・ハイリターンの商品として分類されます。日々の価格変動が激しい銘柄もあり、資産も大きく変動する可能性があることを認識したうえで投資することが重要です。

 

短期的な株価の値上がりを期待できることは株式投資の魅力ですが、長期的な目線で投資することが資産形成に繋がりやすいと言えます。銘柄選びが大切で、購入するタイミングも

重要になってきます。

 

株式投資を行う際は、日々の値動きに左右されず、中・長期での配当収益を考えた投資を行うことで資産形成に適した投資手法となると思います。安定した業績があり、長期間に渡り増配している企業や、配当に積極的な企業を選定することが重要です。

 

株式投資は当初の目論見が外れた場合は、銘柄の入れ替えが必要となる場合があります。日々の価格変動や投資後管理が必要となるため、向き不向きがある投資手法とも言えます。

 

・不動産クラウドファンディング

不動産クラウドファンディングは、実物の不動産投資を小口化し、小額から投資できる比較的新しい商品です。日々の価格変動が無いため、投資後の管理の必要がなく、運用終了を待つだけの投資です。

 

不動産投資はミドルリスク・ミドルリターンの投資とされており、歴史的にも実績のある一般的に確立された投資手法のひとつです。しかし、不動産投資は始める際に大きな資金が必要となり、どちらかというと資金力がある人向けの投資と考えられています。

 

不動産クラウドファンディングは、大きな資金力がなくても不動産投資を始めることができ、注目度が上がっています。まだ歴史的には新しい商品ですが、上場企業やそのグループ会社が運営する事業者もあり、その信頼性と安全性も高まっています。

 

先に挙げた投資信託や株式投資とは種類が違うため、分散投資にもなり得ます。投資信託と同じく、運用はプロが行うため特別な不動産の知識が無くても始めることができます。

 

今回は資産運用の考え方と適した商品について解説いたしました。資産運用が必要だと分かっていても、なかなか始められない人も多いと思いますので、この機会に資産形成について学び、実際に始めてみることを検討されてはいかがでしょうか?