株式投資に興味を持っているとAI株について聞いたことがある場合が多いでしょう。AIは株式の世界でも大きな注目を浴びています。この記事では株式投資に関わるAIについて網羅的に解説するので、今後の取引の参考にして下さい。
株式投資に興味を持っているとAI株について聞いたことがある場合が多いでしょう。AIは株式の世界でも大きな注目を浴びています。この記事では株式投資に関わるAIについて網羅的に解説するので、今後の取引の参考にして下さい。
AI株とは
注目株としてよく話題になっているAI株とは何かをまず理解しておきましょう。AI株とはAIに関わる事業を展開している企業の株式のことで、一般的にはIT業界でAI技術の開発に特化している企業や、開発されたAI技術を使って実用的な製品を開発している企業の株式を指します。
人工知能の技術は近年になるまで実用的なレベルで利用されていませんでした。もともと存在していたAIのアルゴリズムでは本当に役に立つシステムを構築するのが難しかったことや、ハード面にうまくAIで導き出したことを反映させる技術もあまり高い水準ではなかったことが主な原因です。
しかし、アルゴリズムの改善が行われ、IoT技術なども大成してきたことによってハードへの組み込み技術も充実してきました。そのため、社会に大きな利益をもたらすと期待されるAI技術やAI製品が登場するようになっています。
このような社会を揺るがすような大きな技術開発を進めている企業の株式は、成功とともに大きな値上がりをすると期待できるでしょう。
そのため、AI株という括りにしてAI技術を専門的に取り扱っている企業の株式が大きな注目を浴びるようになっています。今後の成長が期待できる銘柄も数多くなり、投資のアドバイスをしている投資顧問会社などでは独自にAI株を厳選して注目銘柄としてユーザーにおすすめしていることも増えているのが現状です。
AI株式投資の二つの考え方
AI株と並んでAI株式投資という言葉もよく耳にするようになりました。AI株に着目した株式投資という意味合いもありますが、実はAI株式投資には二つの考え方があるので注意しましょう。
AI株を投資対象として取引を行うアプローチが最も典型的なものです。AI技術の開発を担っている成長企業を見つけ出して株式を購入し、成長した段階で売却することで利益を得るのが基本的な方法です。
その株式を持ち続けて資産としたり、配当金や株主優待を目当てに運用している人もいます。AI株にはベンチャー企業の株もよくあるので、将来的に安定して成長し続けるかどうかはケースバイケースです。その点も見極めた上で戦略を考えて取引をするのが重要になります。
もう一つの考え方はAIによって株式取引を行うアプローチです。AI株に限らず様々な株式の取引をAIに行わせることもできるようになっています。平たく言ってしまえばAIを活用した自動売買ツールを使った資金運用の方法です。
優秀なアルゴリズムのAIが搭載されたツールを使えば安定した利益を得ることも、大きな収入を獲得することもできる可能性があります。ただ、完全に放置していても大丈夫というわけではなく、自分でAIの設定をしなければならないのが通例です。
自動取引には限界があるのは確かですが、株式投資のサポートツールとして注目されるようになってきています。
AI株価予想の二つの形式
株式投資をするときには株価を予想して取引するのが重要ですが、AI株価予想もだんだんと広まってきています。テクニカル分析やファンダメンタルズ分析などをして自分で株価がどうなっていくかを予想するのが従来の株式投資の基本です。
しかし、例えばテクニカル分析の手法は特定のインジケーターとチャートを照らし合わせて売買のタイミングを見極めるのが普通です。それをAIに任せてしまうことが可能なのは言われてみればそうだと考えられる人も多いでしょう。
つまり、AI株価予想に基づいて投資をすることもできるようになっているのです。
実際にはAI株価予想には二通りの形式があります。一つは注目している銘柄の株価をAIによって自動的に予測するものです。
自分が興味を持っている銘柄を指定するだけでどのような株価になるかを予測した結果を表示させられる仕組みになっているのが一般的です。自分が立てている予想が合っているかを知りたいと思ったときに補助的にAI株価予想を利用すると自信を持てるようになるでしょう。
もう一つの形式はAIに株価予想だけでなく売買の取引まで任せる方式です。予想に基づいて利益を上げやすいポイントまで見つけ出し、取引まで完了してもらえるので手間がかかりません。典型的な自動取引ツールで、他の金融商品も合わせて投資可能なサービスも増えてきています。
AI株式会社に注意
AI株への投資を考えるときには注意しなければならない点があります。世の中には「AI株式会社」というのがいくつも存在していて、AI株を探そうとして検索してみると結果に表示されてしまいます。
AI株の中には音声技術の開発やサービスの提供を事業としているところもあるので、AI株でもあると言えるでしょう。金融機関向けの債権管理システムやPOSシステムなどを提供している会社もあります。
投資をしたいというときに候補にできますが、全く関連性のない事業のAI株式会社もあります。あくまでAI株のAIはArtificial Intelligenceの略なので、人工知能を使った技術や製品の開発をしている企業かどうかを確認して投資先にすべきかを考えましょう。
ただ、AI株式会社の製品や事業内容を見てみると、AIを使っているかどうかにかかわらず魅力的なものが見つかる可能性はあります。AIという名前が人気になると考えてこの名前の株式会社を設立した可能性があるからです。
AI株にこだわらない投資をしていくのであれば、目にしたときに事業内容や株価の推移、今後の事業の様子などを調べてみるのも賢い考え方です。このような企業との出会いが株式投資を成功に導くこともあるので、気にかかったときには企業研究をしてみましょう。
AIの活用を様々な角度から考えよう
AI株が注目されるようになってAI関連サービスも充実するようになりました。AIを使った技術や製品を開発している企業の株も魅力的ですが、AIを使った株価予想や自動取引ツールなどの利用も考慮して投資の方法を検討していきましょう。