お金を貯めたいけど、なかなか思うように貯められないという悩みを持つ方も多いと思います。
どうすればお金を貯めることができるのかは、まずその方法を整理する必要があると思います。
今回は私「FIRE達成者K」が、FIREを達成するまでに実際に行ったお金を貯める方法を解説していきます。
<お金を貯めるには?>
お金を貯めるのに必要な事を考えると、たくさんありすぎて難しい問題のように捉えがちです。
しかし、お金を貯める方法は大きく分けると、3つの項目に分類されると思います。
収入を増やすこと、支出を減らすこと、投資で増やすこと、この3つです。
私はFIREを目指し、達成しましたが、実践したことはこの3つの項目しかありません。
FIREとは、年間生活費の25倍の資産を形成し、それを年利4%で運用することにより、資産を減らさずに生活をするというライフスタイルです。
これを実現するためには、収入が支出を上回らなければならないため、収入を上げ支出を減らすことは、投資で増やすことと同じくらい重要なことです。
投資で増やすことに関しては、景気や市場環境の影響が強いため確実性に欠けます。
投資のプロやベテラン投資家でも、投資では必ず勝てるわけではありません。
これと比べると、収入を増やし支出を減らすことは確実にできる場合が多いです。
3つの項目を一つずつ解説していきます。
<収入を増やす>
会社員であれば、仕事を頑張って給料が上がれば収入は増えます。
しかし、今の時代はなかなか給料が上がらず、社会保険料などの負担は上がっているため、手取り収入は減少傾向にあります。
年収500万円の会社員の手取り収入を以前と比べると、2002年は429万円、2010年は411万円、2019年には394万円と明らかに減少傾向です。
2002年と2019年を比較すると、約8%も手取りの金額が減っています。
転職により年収を上げる方法もありますが、景気や市場の需給に左右されるため、上手くいかない場合も少なくないと思います。
また転職先が継続的に成長できないことにより、将来的に年収が減ってしまうことも想定しなければならないため、簡単ではありません。
会社での労働収入が増えないのであれば、本業以外で収入を得られる方法を考えることで収入源を増やすことができます。
今はPCが1台あれば成り立つビジネスや副業がたくさんあるため、これらに挑戦してみることは、収入を増やすだけでなくスキルアップに繋がることもあります。
例えば、趣味を突き詰めて知識や技術が高まれば、それ自体で副業が成り立つ可能性があります。
またブログやYouTubeなどで発信することで収入を得られることも考えられます。
時代の変化により、会社員も副業での収入を得ることは、労働収入を含めた総収入を上げる有効な手段だと思います。
<支出を減らす>
支出を減らすことは、簡単に言うと節約をすることです。
しかし、今の生活が極端に不便になるような過度な節約までは必要ないと思います。
生活の快適度を低くしなくても行える生活費の見直しは、お金を貯める方法として、実現性が高い手段だと思います。
支出には2種類あり、食費や交際費、趣味など毎月かかる費用が異なる変動費と、住居費用、通信費、光熱費、保険料など毎月の費用が決まっている固定費です。
月々の固定費が削減できれば、長期間にわたり支出が減ることになります。
固定費の中で大きなものは、住宅費用、通信費、保険料などが挙げられます。
これらを定期的に見直すことで、大きく支出を減らせる世帯は少なくないと思います。
住宅費用は、持ち家の場合は家の売却を伴うことになりますので、簡単には行えません。
賃貸物件の人は、割高な物件に住んでいる場合、引越しの料金を差し引いてもお得になる可能性はあります。
住んでいる地域の適正な家賃相場を調べてみるのも一つの方法です。
一方、通信費と保険料は見直しが簡単にできる項目です。
スマートフォンのキャリアやプランが多くの選択肢から選ぶことができる時代になってきています。
自身のプランを確認し、最適なプランにするだけでも支出を抑えることができる可能性があります。
保険に関しても同様で、自身の加入内容を定期的に見直し、最適なプランを選ぶことで、ライフプランの変化にも対応でき、さらに節約になる場合も考えられます。
例えば、節約をすることで月々3万円の効果があった場合、年間36万円の支出を抑えることができます。
これを投資に当てはめると、1100万円の資金を4%で運用して得られる金額相当になります。
もちろん労働収入と配当収入は項目が違いますが、金額だけで比較するとかなりの効果があることがわかります。
収入を増やすことが難しい時代になっていますので、節約や見直しにより支出を抑えることは、お金を貯める方法として有効性は高いと言えます。
<投資で増やす>
収入が増え、支出が減って浮いたお金は貯蓄に回しても良いと思いますが、お金を貯めることができたら、次はお金を増やすことを検討することも大切だと思います。
現在の銀行預金の金利は、多くの銀行で円普通預金の場合、年利0.001%です。
100万円を銀行に預けた場合、年間の利息は10円、1000万円の場合でも年間100円しかありません。
今の時代は、銀行に預けているだけではお金はほぼ増えないと言ってもよいと言えます。
またインフレの影響で価値が目減りする可能性もあります。
投資をしている人と、投資をしていない人の資産の格差は広がっており、今後もますます拡大することが予測されています。
投資は元本保証ではないため、リスクがあります。
しかし、投資の本質を正しく理解し実践することで、そのリスクをある程度コントロールできるようになります。
使い道が決まっていない余剰資金を、自分のリスク許容度を知った上で投資すれば、リスクは限定できます。
<投資商品の多様化>
投資を始める際は、小額から色々な商品に投資する分散投資をお勧めいたします。
株式投資から始める人が多いと思いますが、株式投資は日々の価格変動があり、投資後の銘柄変更などの管理も必要で、一般的にハイリスク・ハイリターンの商品とされています。
一方、不動産投資を小口化した不動産クラウドファンディングは、価格変動がなく、投資後の管理も必要ありません。
現物の不動産投資と同じくミドルリスク・ミドルリターンの投資とされています。
株式だけに集中投資するのではなく、リスクの度合いが異なる商品と組み合わせることで、リスクが分散されます。
不動産クラウドファンディングは、年利2%から5%ほどで、様々な事業者のファンドがあり、投資家は多くの選択肢から自分に合ったファンドを選んで投資することができます。
最近は、運営する事業者とファンドの安全性や透明性も高まってきています。
私はFIRE達成していますので、資産を増やす段階の投資ではなく、資産を守る段階の投資を実践しています。
実際に私は、株式投資と不動産クラウドファンディング投資を組み合わせてポートフォリオを構築しています。
FIREのような資産を守る段階の投資と、不動産クラウドファンディングの親和性は高いと感じています。
色々な投資商品に興味を持ち、小額からでも実際に投資してみることは、お金を貯める方法として、とても有効な手段だと思います。
今回は、お金を貯める方法を3つの項目で解説してきました。
収入を上げることを考え、支出を抑えて余剰資金ができたら、投資で増やす。
これを継続的に実践する仕組みができれば、お金が貯まり、それが増えていく良いサイクルが生まれると思います。
このサイクルが習慣的になれば、将来的に豊かな生活を送ることができる可能性が高まります。