FIRE達成後の生活とは?FIREのメリットとデメリットを解説!

FIRE達成

今注目のライフスタイル「FIRE」(経済的自立による早期退職)。FIREに興味も持つ方や、実際に目指している方も年々増えている印象があります。

テレビや雑誌、SNSにも「FIRE」というワードが頻繁に登場して、注目が集まっています。

2018年からFIRE生活をしている私「FIRE達成者K」が実体験から、FIREの生活とFIREのメリット・デメリットを解説いたします。

 

<FIRE生活の3つの自由>

私はFIRE達成により得られる「自由」は大きく分けて3つあると考えます。

その3つを具体的にご紹介していきます。

 

・人間関係の自由

サラリーマンや自営業でも仕事をしている以上は、色々な人と関わらざるを得ません。会社の社長や上司、部下、同僚、取引先、お客様などです。

仕事の人間関係が良好で、関わりのある全員が良い人で波長が合い、楽しい職場環境であれば全く問題はありません。

ただ残念ながら、今の日本でその恵まれた環境下で働いている人が何割いるのかというと、ほとんどいないような気がします。多くの人が仕事上での人間関係で何らかの苦悩やストレスがあると思います。

 

仕事上の人間関係には、最初から立場の優劣や上下関係があり、大概の場合は逆らえません。

どんなに優良な安定した会社に就職したとしても、自分の配属された部署の人や取引先、顧客との人間関係が悪ければ、その仕事や会社、働くこと自体が嫌になってしまう人や、心身を壊してしまう人も少なくありません。

この人間関係は自分で選ぶことは難しく、運の要素も強いと思います。人間関係を築くこともスキルのひとつだと思いますが、それで嫌になってしまう人も多いのも事実です。

 

その点、FIRE生活の人間関係は自分自身で構築することができます。つまり自分と関わる人をこちらから選ぶことが可能です。

自分と波長が合う人とだけ付き合い、付き合う深さもこちらで決めることができます。最初から立場の強弱がはっきりしていることもなく、対等な立場で相手と接することができます。

多くのサラリーマンが抱えている人間関係の問題やストレスは、FIRE生活ではありません。

この人間関係の自由は人によっては、経済的な自由よりも欲しいと思う人がいるかもしれません。

FIREを達成すると、人間関係でのストレスはほぼ無くなり、これは大きなメリットのひとつだと感じています。

 

・時間の自由

「時は金なり」と言いますが、時間は本当に貴重です。どんなにお金を払っても、過ぎ去った時間が戻ってくることはありません。

 

現在の日本の平均寿命は男性が81.64歳、女性は87.74歳です。定年退職が65歳として、男性ならリタイアしてから約16年の時間がある事になります。

これが長いと思うか、短いと思うかはそれぞれの価値観があると思いますが、私は短いと思ったので、FIREを目指しました。

 

平均寿命からの時間は長く感じますが、健康寿命から考えると変わってきます。健康寿命は男性で72歳、女性は75歳ほどと言われています。

健康寿命とは世界保健機関(WHO)が取り入れた新しい指標で、平均寿命から寝たきりや認知症などの介護状態の期間を引いた期間です。

日本ではこの介護状態の期間が欧米諸国に比べて6年以上長いそうです。つまり平均寿命より男性なら9年から10年も健康な期間は短くなります。

 

健康で身体のどこにも問題がない期間は思ったよりも短いというのが感想です。

リタイアした後すぐに、食べたい物が食べられなくなり、行きたいところに行くことも苦痛になるかもしれません。

 

比較的健康な30代から40代に早期リタイアし、食べたい物を食べ、行きたいところに行けることはFIRE生活のメリットだと思います。

FIREを目指さなくても、「投資を始めるには少しでも若いほうがいい」と私が唱えるのはこの理由もあります。

健康な時に自由を得ることで、人生をより楽しむ事ができます。

 

次は日常の時間の自由についてです。

FIRE生活には通勤時間がありません。これだけでもストレスがかなり無くなったと感じています。

コロナ禍でリモートワークが浸透し、少しずつ改善されてはいますが、多くの人は通勤から自分の時間を拘束されています。

 

FIRE生活は基本的に時間に縛られない生活を送ることができます。

何もなければ、何時に起きても構わないですし、急に思い立って何かをしても良いのです。私は投資家ですので、株価は気になりますが、株価を見ないで休養し読書や趣味に時間を費やす日もあります。

何をいつしても自由で、自分の気が向いたときに、やりたいことをやれば良いのです。

 

しかしこの時間の使い方には向き不向きがあります。持て余した暇な時間を楽しめない人にとっては苦痛になるかもしれません。

実はFIREには向き不向きがあります。FIRE達成者のほとんどが暇な時間を幸せだと感じられる人です。

私は時間の自由があり、暇な時間に将来のビジョンを考え、新しいやりたい事も見つけることができました。暇な時間さえも楽しむ生活は、FIREならではの贅沢な時間の使い方だと感じています。



・経済的な自由

「まとまったお金が手元にある事で、人間は心に余裕を持つことができる。」これは私がFIRE達成した後で感じることができた事実です。

お金がある事で人生の新しい景色を見ることができ、今まで知り得なかった待遇やサービスを受けることができます。

 

豪遊はできないにしても、ある程度の物なら買える余裕があると、逆に物欲はなくなった気がします。その分、精神的に余裕が生まれ、多少の事では気が立つことがなくなりました。

経済的な自由を得ることで、「精神的な自由」も得られるという事実はFIREを目指している段階では気づけませんでした。

お金に働いてもらい投資で収入を得ることは、労働して得るお金とは違う喜びがあります。



<FIREのデメリット>

私はFIRE生活を満喫していますので、特にデメリットを感じていませんが、世間一般的なデメリットはあります。私はこれを「社会的な壁」と呼んでいます。

日本では投資に対して負のイメージが強く、理解できない人の前では投資家やFIRE達成者と言ってもただの無職にすぎません。

汗水たらして働くことこそ正義であるという考え方も根強くあります。

自分が苦労してFIRE達成しても、それを否定される場合があるということはデメリットと言えます。ただ気にしなければ問題は無いと思います。

 

人は自分がよく分からないもの、接したことがないもの、認知されていないものに対してはネガティブな印象を抱く場合があります。

FIREできる資産を形成しても、世間体により家族の同意が得られないこともあります。子供がいればなおさらでしょう。

 

現実的なデメリットとしては、税金面です。会社員は社会保険など会社が負担してくれている部分が多いため、FIRE後に思った以上に税金がかかるということはしっかりと資金計画に入れておくべきです。

また会社を退職した場合、社会的な信用力が無くなるため、クレジットカードを作ること、賃貸物件の契約、ローンを組むことは難しくなる場合もあります。

 

FIREは投資などの不労所得で生活するということは、投資成功が前提です。資産を増やす段階から資産を守る段階の投資を考え、実践します。

しかし投資失敗により資産が減少するということは十分に考えられます。この点は人によっては不安定だと思うかもしれません。

FIRE生活は自分の資金をしっかり守り、リスクマネジメントを徹底することが重要です。

 

今回はFIRE生活のメリット、デメリットを解説いたしました。

メリットの人間関係の自由、時間の自由、経済的な自由はこの自由がないために、人生自体が上手くいかない人も多いと思います。

FIREを達成することができれば、多くの人が悩んでいる事柄から解放されることになり、ストレスのほとんどがなくなります。

これは挙げたデメリットをはるかに超えるメリットであると考えます。

 

FIREは誰でも簡単に達成できる事ではないかもしれませんが、目指す価値があり、夢のある目標だと思います。

投資に興味を持ち実践していなければ、今の私はありませんでした。

投資を正しく理解し始めてみることは、人生を豊かにし、将来的に自由と余裕を増やす有効な手段だと思います。

ぜひ投資を始めることを検討してみてはいかがでしょう?