本格的に投資を始めたいと思っていても、様々なリスクを考えると不安になり躊躇してしまう方も多いと思います。
投資初心者のうちは、できるだけ価格変動幅が小さい商品の運用がお勧めです。
今回は、注目の新しい投資商品である不動産クラウドファンディングが、投資初心者の方にもおすすめできる理由を解説していきます。
<仕組みが簡単で始めやすい>
不動産クラウドファンディングは、従来からある不動産投資を小口化し、インターネットを通じて小額から投資できる新しい投資商品です。
投資家から出資を受けた不動産クラウドファンディング事業者は、現物不動産を取得して運営管理し、賃料収入や売買差益から投資家に分配金を支払う仕組みです。
仕組みが単純で投資した資金の流れも明確なため、初心者でも仕組みを理解しやすく、投資判断がしやすいことが特徴です。
長い歴史があり、安定した収益が期待できる不動産投資は人気の投資手法のひとつですが、一般的に物件を購入するには大きな資金が必要で、資金面ではハードルが高い投資と言えます。
不動産クラウドファンディングは1万円から投資ができ、手軽に始めることができます。
<日々の価格変動が無い>
投資を始めた人は伝統的な投資対象である株式投資から始める人が多いと思います。
しかし株式投資や為替取引は、一般的にはハイリスク・ハイリターンの投資手法と認識されています。
株式や為替は市場が開いている時間は常に価格が変動しています。
銘柄によっては1日に30%ほど価格が変動する場合もあります。
株価は景気や金利など世界の経済情勢や政治情勢により大きく価格が変動します。
また銘柄個別の決算発表などによる企業業績の影響を強く受け、その将来性を予測することが難しい投資とも言えます。
一方、不動産投資はミドルリスク・ミドルリターンの投資とされています。
従来の不動産投資を小口化した、不動産クラウドファンディングもミドルリスク・ミドルリターンの投資商品と認識されています。
短期間で大きな収益が想定できる投資ではありませんが、運用期間中は安定した収益が期待でき、株式投資よりリスクが低い投資と考えられます。
また不動産クラウドファンディングは日々の価格変動がありません。
不動産価格に影響を受ける場合はもちろんありますが、投資後すぐに大きな価格変動によって翻弄されることはありません。
投資初心者のうちは大きな価格変動に耐えられない傾向もあるため、価格変動の心配がない不動産クラウドファンディングは投資初心者にも向いている投資商品だと言えます。
<手間がかからない>
従来の不動産投資は魅力がある投資対象ですが、投資検討の段階から投資後まで様々な管理が必要です。
物件を購入するまでに仲介業者とのやり取りも多く、購入後も物件の管理が必要となり、現物不動産投資は手間と時間を取られる投資です。
また様々な業者との交渉や管理に関しては、大家としての経験と専門的知識が必要な部分も多々あり、不動産投資は投資初心者には難しい投資と言えます。
不動産クラウドファンディングの投資実行は、すべてインターネットで完結し、多くの書類による手続きや投資後の管理が要りません。
各ファンドの対象物件は、不動産のプロである事業者が運営管理しますので、面倒な管理業務をする必要もありません。
不動産クラウドファンディングは、投資後は基本的に運用が終了するまで待つだけの投資となり、日々忙しく時間が無いために、不動産投資をあきらめていた人にも最適な投資商品です。
<不動産クラウドファンディング事業者の安全性が高い>
不動産クラウドファンディングを運営する事業者は、不動産の売買に充分な実績があり不動産のプロの会社と言えます。
各ファンドの対象不動産は事業者がプロの目利きで厳選した物件が対象になっており、対象物件に関して詳細な情報や周辺の情報なども明確に開示されています。
この情報からファンドの概要と対象物件情報を分析し、利回りと運用期間などを確認し投資判断ができ、充分に納得した上で投資する事ができます。
最近は東証一部に上場している不動産会社やそのグループ会社が、不動産クラウドファンディング事業に多く参入してきています。
東証一部に上場している会社は非上場の会社と比べて、資金力があり、また社会的な信用力があるため、安心して投資できるメリットがあります。
不動産クラウドファンディングはその規模も年々拡大してきており、事業者の安全性と詳細な情報開示によるファンドの透明性も格段に上がってきている印象があります。
投資家が安心して投資できる環境が整ってきており、投資を検討するには良い状況となってきていると言えます。
<投資家のリスクを軽減する仕組みがある>
従来の不動産投資のリスクは、不動産価格の下落と空室リスクが主なリスク要因として考えられます。
購入した現物不動産は、経済状況や物件個別の様々な問題により、物件自体の不動産価値が下落した場合、大きな損失に繋がることもあります。
また、賃貸に出している部屋に入居者が決まらず空室の場合、収益が無い場合も考えられます。
不動産クラウドファンディングでは、事業者やファンドによりこれらのリスクを軽減する仕組みを採用している場合があります。
・優先劣後出資
ファンドの運用が想定した収益を上げられない場合でも、事業者の劣後出資により、一定の割合までは事業者が負担する仕組みです。
また売却する際に損失が出た際でも、まず事業者から負担するため、一定の割合以内での不動産価格の下落による元本棄損は避けられる場合があります。
・マスターリース契約
物件の空室リスクに対する対策として、マスターリース契約があります。
この契約により運用期間中の賃料収入が保証されます。
この仕組みを採用している事業者やファンドに投資する事は、考えられるリスクを軽減することになり、投資家にとっては大きなメリットとなります。
不動産クラウドファンディングの魅力と特徴を解説してきましたが、比較的新しくできた投資商品のため、まだ理解が進んでいない印象もあります。
仕組み自体は従来の不動産投資のスキームで分かりやすく、不動産投資の手間を省き、小額からでも投資できることにより、今まで高かった不動産投資のハードルが下がったと言えます。
実際に現物の不動産投資を実践している投資家にも注目されており、安全性と透明性も上がってきている今、不動産クラウドファンディングへの投資を検討する絶好の機会と言えます。
株式投資のように大きな価格変動による狼狽の心配がないことは、投資後の精神的な部分でも大きなメリットと考えられます。
上場企業などが運営する信頼できる事業者のファンドに投資すれば、投資後は運用を待つだけの投資です。
株式投資との分散投資にもなり、少額からでも投資でき、資金管理も楽なため、不動産クラウドファンディングは、投資にまだなれていない初心者の方には最適な投資商品と言えると思います。
この機会に不動産クラウドファンディング投資を検討してみてはいかがでしょう。