積立NISAとは?選び方や投資方法を教えます!

積立NISAとは?選び方や投資方法を教えます!|リビングコーポレーション

2018年からスタートした積立NISAは、投資初心者の人でもスタートしやすく、資産形成の方法のひとつとして注目を集めています。ここでは、積立NISAについて詳しくお伝えしていきます。

 

積立NISAとは

 

積立NISAは、日本に在住している20歳以上の人であれば誰でも利用することができます。投資、運用によって売却益や分配金の運用益が得られるという点では従来のNISAと同じですが、細かい内容に関しては様々な違いがあります。

 

従来のNISAの場合、新規に投資できる期間は2014年から2023年の10年間でしたが、積立NISAでは2018年から2037年までの20年間に延びています。

 

そして、積立NISAは定期的に積立投資を行い、継続的に行っていくことを目的としてつくられているため、年間投資上限額は40万円と低めに定められています。

 

従来のNISAの場合は120万円で、一括で投資することも可能になっており、この点が、従来のNISAと積立NISAの一番の違いとなっています。

 

投資対象となっている商品も、異なってきます。従来のNISAでは、ETFやREITを含む上場株式や投資信託が対象となっています。

 

積立NISAの場合は、金融庁によって定められた基準を満たしている投資信託やETFのみ、対象となっているのです。商品の数は限られていますが、厳しい基準を満たし、長期・積立・分散投資に適したものの中から選ぶため、安心して選ぶことができると言えるでしょう。

 

積立NISAには、従来のNISAと変わらない面もあります。資産がいつでも引き出せることや、年単位であれば金融機関の変更ができることなどは、両方とも共通している内容です。

 

積立NISAで銘柄を決める際は慎重に

 

2020年11月9日時点で、金融庁が積立NISAの対象として認めている商品は、指定インデックス投資信託が165本、アクティブ運用投資信託等、指定インデックス投資信託以外の投資信託は19本、そして、上場株式投資信託(ETF)が7本の、合計191本となっています。

 

従来のNISAと比較すると、かなり数が厳選されているとはいえ、200本近い数の商品があるため、豊富な選択肢があると言えるでしょう。口座を開設する金融機関によって、取り扱っている商品の数は異なるため、積立NISAをはじめる際には、事前に確認しておくことが大切です。

 

また、積立NISAでは、一旦投資をスタートさせると、その後、銘柄を変更する方法には注意が必要です。40万円という年間投資上限額が定められているため、最初に積立投資を行った商品を、別の商品に入れ替えようとしても、その枠を消費してしまうことになってしまうのです。

 

そのため、iDeCoのようにスイッチングすることが難しくなっています。積立NISAで銘柄の変更を行う場合は、まず最初の商品の投資を止め、新たに他の商品の投資を始めるという方法を取っていきます。


積立NISAは、あくまで長期に渡って分散投資することを目的としており、売買を繰り返して運用していく投資方法ではないのです。そのため、最初に銘柄を選ぶ際には、慎重に検討する必要が出てくるのです。

 

積立NISAのおすすめの選び方とは

 

積立NISAで積立投資を行う商品を選ぶときには、できるだけ値下がりリスクが少ないものを選ぶようにしましょう。ハイリターンを求めるのではなく、リスクヘッジがどれだけできるかは、投資を行う上でとても大切になってきます。

 

全世界に分散投資できるものを選ぶことで、リスクを減らすことができるようになります。特定の国に偏った選び方をしてしまうと、その国の情勢に変化があった場合に大きく影響を受けてしまい、大きなマイナスとなってしまう場合があります。複数の国に分散するように投資を行うことで、リスクを減らすことにつながるのです。

 

また、インデックス運用を行っているものを選ぶこともおすすめです。インデックス運用のものは、投資の基準にもなっている、日経平均株価や東証株価指数と連動して動いていくため、値動きが少なくなる傾向があります。

 

反対に、大きく値動きするものをアクティブ運用と言います。アクティブ運用の方がリターンが大きくなるように見えるため、少しでもたくさんの利益を得るために、アクティブ運用に目を向けてしまいやすくなります。

 

しかしながら、定期的に、継続的な投資を目的としてつくられている積立NISAでは、簡単にファンドを変更することができません。アクティブ運用のファンドを選ぶ際には、高い目利きの腕求められます。そのため、インデックス運用の方が安心して運用できるでしょう。

 

積立NISAでの投資方法とは

 

積立NISAでは、決められたタイミングや頻度に合わせて自動的に投資を行っていきます。積立NISAの口座を開設する金融機関によっても異なりますが、毎日、毎週、毎月、さらには、隔週や三か月ごと、年に二回など、数ある選択肢の中から投資を行うタイミングを選ぶことができるようになっています。

 

毎月ある給料日に合わせて設定したり、ボーナスのタイミングに合わせて設定したりなど、自分のライフスタイルや希望に合わせて設定することが可能なので、無理なく継続していくことができます。

 

他の投資方法の場合では、売買のタイミングを見極めるスキルが求められ、手間も取られてしまいますが、積立NISAの場合は自動的に投資が行われていくため、スキルも手間も必要ありません。

 

また、積立NISAの商品は金融庁から認められたものに限られているため、基本的に販売手数料や、信託報酬などのコストがゼロもしくは低水準のものばかりです。

 

すなわち、コストを安く抑えつつ、長期に渡って投資を行うことが可能になっているのです。そのため、投資初心者の人でも資産形成のひとつの手段として、気軽にはじめやすい投資方法と言えるでしょう。できるだけリスクを回避したいという人にも向いています。

 

投資である以上、元本割れのリスクもありますが、様々な工夫を行うことで、リスクを軽減していけるようになります。

 

積立NISAの口座開設でおすすめなのは楽天?それともSBI?

 

積立NISAの口座は、一人につき一つの口座しか開設することができません。年単位であれば金融機関の変更ができるようになっているとはいえ、やはり口座開設をする時にはそれぞれの金融機関の特徴をよく理解した上で、自分に合ったものを慎重に選んでおきたいものです。

 

数ある中でも、楽天証券やsbi証券は、積立NISAの口座ランキングでも常に上位にいる金融機関です。どちらも扱っている商品の数が豊富で、わずか100円という金額から投資することが可能になっています。

 

楽天証券は、積立NISAで投資を行う場合に、楽天カードで決済できるようになっています。さらに、その際には楽天ポイントも付くようになっており、楽天ポイントを利用して投資を行うこともできるようになっています。

 

普段の生活の中でも楽天カードを使う人にとっては、とてもお得なメリットと言えるでしょう。一方で、sbi証券には、年間の投資限度額である40万円ぎりぎりまで投資ができる注文方法が設けられています。

 

多めに預り注文を出しておくことで、限度額まで残っている枠に対して、sbi証券の方で調整して投資を行ってくれるのです。積立NISAの枠を無駄にすることがないため、積立NISAの制度を目一杯利用したい人に向いています。

 

また、積立を行うタイミングや頻度などのバリエーションが多く、自分の都合に合わせて自由に設定することが可能です。

 

積立NISAで資産形成してみては

 

低リスクを求める人や投資初心者の人は、積立NISAを検討してみてはいかがでしょうか。金融庁の厳しい基準を満たしたものの中から選ぶため、安心して選ぶことができるでしょう。また、手間やリスクを低く抑えることもできます。