投資の勉強を行う際に、本を活用する人は少なくありません。投資に関する本はとても多いため、一体どれを手に取ったら良いのか迷ってしまうこともありますよね。ここでは、おすすめの投資本などについていくつか紹介していきます。
投資本を選ぶポイントとは
自分に合った投資本を選ぶには、いくつかのポイントがあります。まずは、目的に合わせた本を選ぶことです。投資と言っても、株式投資やFX、投資信託など様々な種類があります。
仮想通貨やNISA、IPO投資といった方法もあり、それらの中からどの投資方法にするか決めている場合は、その内容に合わせた投資本を選ぶようにしましょう。
なぜなら、投資方法によって必要なスキルやテクニックなどが異なってくるからです。それぞれの内容に特化したものを選び、知識を深めていくことで、成功率を上げていきやすくなります。
次に、自分自身の経験値に合わせたものを選ぶことも大切なポイントです。投資本には、文章だけで構成されているものや、図やイラストなどを交えたテキストタイプのもの、そして、漫画を取り入れたカジュアルタイプのものまで様々なタイプがあります。
投資初心者の状態で難しいものを選んでしまうと、途中で挫折してしまいやすくなるので気を付けるようにしましょう。最後まで読み切りやすい漫画タイプのものや、テキストタイプのものを選ぶことがポイントです。
反対に、投資上級者の場合は漫画タイプのものを選ぶと物足りなく感じてしまいます。それぞれの経験値に合わせた一冊を選ぶことで、投資のスキルもグンと上げていけるようになるでしょう。
また、本を選ぶ際には試し読みをして、その本の雰囲気や読みやすさなどを探っておくことも大切です。
バイブルにもなる投資本
ロバート・キヨサキの「金持ち父さん貧乏父さん」は、日本だけでなく、世界中の投資家の間で多く読まれている本のひとつです。自己啓発的な内容も含まれており、お金を儲けるための本というよりは、お金に対する考え方や、人生への影響などについて触れられている一冊です。
この本には金持ち父さんと貧乏父さんという二人の人物が登場し、物語形式で話が進んでいきます。そのためとても分かりやすく、投資初心者の人でも比較的読み進めていきやすいと言えるでしょう。
また、お金の使い方についても説明されており、どのような使い方をすれば資産となるのか、負債との違いはどこにあるのかなど解説されており、まさにバイブルにもなる一冊です。
「ウォール街のランダムウォーカー」も、投資本のバイブルとして名高い本です。500ページ以上もあり、読みごたえが充分ある本ですが、1973年にバートン・マルキールによって書かれて以来、世界中で150万部を超えるベストセラーになっています。
株価の動きは、過去の動きを元にしながら今後の予測を立てることが困難だという主張のもと、インデックス投資や投資戦略などに関する解説が行われています。
非常に論理的で明快な内容となっており、この本に含まれていれる内容は投資家の間で話題に上がることも多く、投資の世界に関する理解を深めるためにも読んでおきたい一冊と言えます。
投資本のおすすめ
山崎元と大橋弘祐の著書、「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください」は、お金のプロである山崎元が、お金にまつわる様々な疑問について答えていく一冊となっています。
会話形式で解説されており、イラストや図表なども多く使われているため、直感的に分かりやすくなっているのが特徴です。
投資信託の買い方や口座の開設方法など、実際に投資を進める際には思わず立ち止まってしまいそうなところも、画像などを交えながら分かりやすく解説しているなど、実践に役立つ内容もたくさん盛り込まれています。安全なお金の増やし方が学べる本です。
「お金は寝かせて増やしなさい」は、インデックス投資について詳しく解説している一冊です。インデックス投資家の間で多くの注目を集めている「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」の著者である水瀬ケンイチによって手掛けられた一冊です。
インデックス投資は、世界的にはスタンダードな投資方法ですが、日本で注目を集めるようになったのはごく最近のことです。そのため、この投資法に関するテクニックやノウハウについては、まだまだ情報が少ないというのが実情です。
この本では、著者の15年にわたる経験を元にしながら書かれており、説得力の高いノウハウを学ぶことができます。漫画も取り入れつつ、分かりやすく解説されているため、楽しみながら読み進められる本でもあります。
初心者におすすめの投資本
「知らないと損する池上彰のお金の学校」では、投資だけにとどまらず、保険や税金など、様々なお金の仕組みについても分かりやすく解説されています。
そのため、これから投資を始めようと考えている初心者が、まずお金の仕組みや常識を理解しようとする際におすすめの一冊と言えます。
円高の理由やGDPなど、知っていそうで意外と知らない、基本的なお金の仕組みを理解することで、世の中を動かしているお金の流れがわかるようになるため、投資の勉強を始める際にもスムーズに知識を積んでいけるようになります。
投資に関しては、株式や投資信託、FXなどをはじめとして、いくつかの種類が紹介されており、それぞれの特徴についても分かりやすく解説されています。
株式投資に関して勉強を始めたいのであれば、「世界一やさしい株の教科書1年生」から読み始めてみてはいかがでしょうか。
経営コンサルタントであるジョン・シュウギョウによって書かれたこの本は、そのタイトル名通り、初心者でも分かりやすく感じられるような工夫が随所に施されており、株式投資に関する入門書とも言えます。
株式投資の基礎知識や投資スタイルだけでなく、投資を行うポイントや考え方についても丁寧に解説されているため、チャートの見方なども簡単に身に付けることができます。
シンプルで分かりやすくまとめられているため、楽しみながらサクサク読み進めていける一冊です。
おすすめ株がわかるようになる投資本
一体どの株を選んだらよいのか分からないという場合は、株の選び方について理解を深められるような本を読んでみてはいかがでしょうか。
「会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方」は、そのタイトル名通り、10倍株や100倍株を見つける原則や方法などについて解説されている一冊で、中級者向きの内容となっています。株の銘柄を選ぶ際には、会社四季報を参考にしている投資家は少なくありません。
しかしながら、会社四季報に掲載されている情報はとても膨大な量になっているため、どこに注目すればよいのか分からなくなってしまうことも。この本では、著者が20年以上の経験を通して培ってきたノウハウを惜しげもなく解説してくれています。ポイントが分かれば、効率良く銘柄を選んでいけるようになるでしょう。
「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」もおすすめの一冊です。この本では、伝説の投資家としても名高いウォーレン・バフェットの手法について明かされています。
誰もが認める投資の成功者が持つノウハウに触れることで、銘柄選びに関する様々なヒントを得られるようになります。
長期に渡って成長する銘柄や、利益が生まれる銘柄はどのような観点で選べばよいのか、さらに、株を購入するタイミングなどについても触れられています。銘柄選びで迷った時に、読んでおきたい一冊です。
投資本は複数読むようにしよう
投資本は、あくまでもその著者の考え方に沿った内容となっています。どれが正解でどれが間違いという訳ではありません。そのため、複数の投資本を読み、様々な考えを理解した上で、最適な手法を選びながら投資を行っていくようにしましょう。