おすすめの投資信託とは?運用方法についても徹底解説!

投資信託はどう選ぶ?運用方法について徹底解説!|リビングコーポレーション

低金利が長期化し、使い道の無い資金で投資をする人が増えてきました。投資信託は少額から投資ができること、普段の利用している銀行やオンラインでも投資信託の取り扱いがあり、手軽に始められることから人気の投資です。

 

どんな投資信託を選べば良いの?

 

日本国内で運用されている投資信託だけでも6,000本を超えると言われています。非常に多くの銘柄数がある投資信託ですが、投資信託は投資先によって大きく分類することができます。まずは、日本国内の投資資産に投資をするものと、海外の投資資産に投資をするものに分けられます。

 

この際、海外の投資資産に投資をする投資信託は、日本円で投資をすることができますが、為替の変動リスクが伴います。為替が円安に動いている局面では、為替差益が生まれ投資信託の値上がりが期待できますが、逆に円高に動くと為替差損となり、投資信託の値下がりに繋がります。為替相場の変動が投資信託の価格に影響します。

 

投資信託の投資先は、債券、株式、不動産、コモディティなどです。一般的に債券に投資をする投資信託は他に比べて値動きが小さいため、リスクを抑えて投資をしたい人にはおすすめです。また、上記の投資先全てにバランス良く投資をする投資信託をバランス型投資信託と言い、投資先を細かく分散させることでリスクを抑えて運用することができるため、債券よりも大きな利回りが欲しいけど、大きな価格変動リスクは取りたくないという人にはおすすめです。

 

株式、不動産、コモディティは一般的に価格変動が大きいと言われているため、リスクがあっても大きな利回りを期待したい人にはおすすめです。

 

コストから見る投資信託

 

投資信託を購入し、保有している時にかかるコストは3つあります。1つ目は購入手数料。これは、銀行や証券会社など投資信託を販売している機関に支払われる手数料です。2つ目は、運用管理費用。これは、投資信託を実際に運用している会社に支払われ、運用している信託財産から間接的に支払われています。3つ目は、信託財産留保額。これは、売却するときにかかるコストです。投資信託のファンド(投資信託の銘柄)は多くの投資家が投資をしています。1人の投資家が投資信託を解約しファンドから資金が抜けることで、そのファンドの運用に支障をきたさないよう、解約資金の一部をファンドに留保させるのが信託財産留保額です。

 

3つのコストがかかる投資信託ですが、実は、購入手数料が無料の投資信託もあります。購入手数料が無料の投資信託はノーロード型投資信託と呼ばれ、オンライン口座で取り扱われている場合が多いです。特に、楽天投信投資顧問が運用会社となっている投資信託はノーロード型が多く、おすすめです。国内債券、国内外債券、国内外バランス型、国内株式、国内外株式、海外不動産などほぼ全ての種類にノーロード型のファンドがあるため、自分の投資スタイルに応じた選択ができます。

 

上記の投資信託に関わる手数料は、全て販売用資料や目論見書にどのコストがいくらかかるかが記載されています。信託財産留保額がかからないファンドもあるので、購入の際にはコスト面もよく確認して購入する必要があります。

 

確定拠出年金の運用はバランス型?

 

確定拠出年金を投資信託で運用することを検討している場合、ここでもやはり、リスクに対する考え方でファンドを決める必要があります。大きな値上がりは期待しないけど、元本確保型の利回りよりは高い利回りを期待したいという場合には債券型ファンドをおすすめします。

 

また、為替の変動リスクくらいはあっても良いという場合には海外の債券に投資をするファンドが良いです。日本の債券に比べ、海外の債券は利回りが高い場合が多いので、為替の変動リスクをどう捉えるか検討する価値があります。

 

確定拠出年金は、これから何年、何十年という長い期間を投資信託で運用していくことになります。株式が好調な年もあれば、株式が大きく下がったまま、一方で債券運用が好調な年もあります。

 

投資資産のパフォーマンスはその時その時で良い場合も悪い場合もあります。1年間の運用成果を株式、債券、不動産、コモディティ、バランス型で毎年運用成果を比較したところ、バランス型は大きなプラスの年も無いけど、大きくマイナスとなった年も無く、比較的安定した運用成果を得られるという結果もあります。

 

投資信託は価格変動があるため、バランス型を選択しても絶対的に運用がうまくいくとは言い切れませんが、長期運用の場合に適しているファンドです。

 

経済情勢を考えて、確定拠出年金の投資信託のファンドを変更することは可能ですが、結局変更手続きが面倒くさくなりそのままになってしまう場合も考えられます。手続きが面倒だと思う人にもバランス型での運用が適しています。

 

積極的に利益を追求したアクティブ型

 

投資信託はその運用方針によって、「インデックス型」と「アクティブ型」と大きく2つに分類することができます。まず、インデックス型は、日経平均株価やアメリカのS&P500などの市場平均をベンチマーク(基準)とし、そのベンチマークと同じ動きをすることを目指したファンドです。インデックス型は比較的コストが低いことも特徴として挙げられます。また、ファンドの運用方針や指標が分かりやすいため、初心者向けの投資信託とも言われています。

 

一方、アクティブ型のファンドは、市場平均以上の成果を上げることを目標とし、ファンドの運用方針に基づいて運用を行っているファンドマネージャーが自由に投資銘柄を入れ替えることができます。市場平均と同じ動きをすることを目指しているインデックス型とは違い、相場が下落するような局面では、損失拡大を抑えるためにファンドマネージャーが対応してくれます。

 

アクティブ型ファンドはファンドマネージャーの腕の見せどころであり、株式で運用をしてこそそのメリットが享受できると言われています。アクティブ型ファンドはインデックスファンドに比べて値動きが大きい、つまり価格の振れ幅が大きなファンドです。大きな値上がり益を目指しているため、それと同等に下振れするリスクも伴っています。

 

運用の初心者におすすめ

 

既に自分の相場観がある人は、「今こそ株で運用する投資信託を買おう」とか「アメリカの不動産が好調そうなので米国不動産のファンドを買おう」と比較的値動きの大きいファンドでも自分で決断して購入することができます。しかし、投資信託を初めて購入する人、これから投資を始める人はできるだけリスクを抑えて投資をしたいと思う人が多いです。

 

リスクを抑えた運用を行うためには、あらゆる事を「分散」することが鍵となります。例えば、投資するタイミングや金額を分散させます。余裕資金の全てで一気に1つのファンドを購入するのではなく、まずは余裕資金の一部でファンドを購入し、様子を見てその数カ月後にファンドを追加購入するなどの方法や、毎月一定額でファンドを購入する積立型もリスクの低減に有効です。

 

また、投資先を分散することも大切です。国内株、海外不動産などのように1つの投資資産に偏って購入するのではなく、様々な投資資産に投資をすること、また日本国内のものだけではなく、海外の投資資産でも運用をすることです。ファンドをたくさん買わなくてもバランス型のファンドであれば1つのファンドで既に投資対象資産が分散されているため、運用初心者の人にはおすすめです。

 

投資信託のコストは馬鹿にできません。例えば、購入手数料で2%かかるファンドでは購入金額の中から2%が差し引かれて運用がスタートされます。最初から2%のマイナススタートとなるため、購入手数料のかからないノーロード型のファンドを選択すると良いです。

 

投資信託は購入後も定期的に確認することが大切

 

投資信託は価格変動商品です。ファンドの運用レポートなどで過去のパフォーマンスを見ることは出来ますが、今後の運用成果を保証するものではありません。投資信託を購入するときには、販売用資料や目論見書で投資先、運用手法、コストをよく確認してから購入するようにしましょう。